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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

「妻が両親の介護をしません」を読んで。

親の介護の問題を発端に、この社会に地中深く埋まっていた数々を掘り起こした、この質問。

「妻が両親の介護をしません」

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 

ここでいう「両親」とは妻にとっての義父母です。

 

古い順に質問と返答を読んでいくと、質問者さんの母親は義父母と同居して介護をしてきたとのこと。そして70歳の父親は、今も「生活能力0(ゼロ)」で「ヘルパーさんに暴言を放つタイプ」。質問者さんはその両親を持ち、「女が家のことはすべてやる」という家庭環境で育った37歳の男性だということがわかります。

 

そういう男性なので、自身の子育てはもちろん、家事全般をやってこなかったようです。そこへ、母親が急に要介護となり、介護+実家の家事が一気にのしかかってきて「おかしい、介護は嫁の仕事じゃなかったのか?」と困惑している様子。

 

この質問は多くの回答者に相当叩かれていますが、育児や家事は女の仕事だと思っている男性は実際多いはず。

実は女性にもそうした考えは多いと思います。

だからこそ、この質問者の奥さんも今まで黙って家事育児をワンオペでしてきたのでしょう。

そして旦那さんのほうは、いきなり家事介護をやることになって、全然うまくできなくて焦っている、と。

 

家事は長い期間の修行の賜物(たまもの)。

女でも男でも、スタートラインはだいたい同じはずです。

「家事は女の仕事だ」という固定概念が、旦那さんに鍛錬を怠らせていたのかもしれないですね。

奥さんのほうも、「妻のわたしがやればいいのだ」という固定概念があるとしたら、やっぱりちょっと良くない影響を娘さんに与えてしまう恐れが。

 

そして一番の注目点は、この質問で浮き彫りになったものの、ここでは誰も問題視していないことがあります。これです。

「お金を稼ぐことがなによりもエライ」

という価値観です。

 

ジェンダー問題がたとえ解消されても、次の壁はもしかしたら、そこにあることすら見えないこの問題かもしれません。

 

「お金を稼ぐことが一番だ」という考えが、この社会のさまざまな問題(残業、過労死、ジェンダー、教育等々)に深く根差していると感じています。

 

お金は確かに必要です。

でも、その優先順位をちょっと変えることで、かなり楽になるのではないかなと思います。