ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

講演会など

文化の束縛 - 束縛の多い世の中で自由に生きる(7)

(前回 社会の束縛 - 束縛の多い世の中で自由に生きる(6)) 「文化・習慣」 文化ってすごいんですよ。時代を生き残っているんですね。 わたしたちよりは文化のほうが強いんです。わたしたちが死んじゃっても文化は残っちゃう、という。 習慣などは、その民…

社会の束縛 - 束縛の多い世の中で自由に生きる(6)

前回 国と国民、それぞれの責任 - 束縛の多い世の中で自由に生きる(5) はい、四番目、「家族などの社会束縛」。 人には家族がいるので、自分勝手に生きることはできません。家族は誰にだっていますよ。わたしは出家したから家族はいないでしょう、という…

国と国民、それぞれの責任 - 束縛の多い世の中で自由に生きる(5)

前回 SNSの書き方 - 束縛の多い世界で自由に生きる(4) はい、三番目に行きます。 「国・文化・習慣など」 国の法律は守らなくてはいけない。犯す人は自由がなくなります。 だから、自分が自由に行きたければ、法律を守ることでしょう? 法律を守らなくち…

SNSの書き方 - 束縛の多い世の中で自由に生きる(4)

前回 地球とは - 束縛の世の中で自由に生きる(3) はい、二番目に行きましょう。 「世界の決まり」。 グローバル化になっていく現代社会で、注意しなくてはならないことですね。 仏教の場合、遠い昔からも、グローバルじゃなくて宇宙のレベルで真理を語っ…

地球とは - 束縛の世の中で自由に生きる(3)

前回 親子が仲良くすること - 束縛の多い世の中で自由に生きる(2) 環境に逆らって、環境を壊して自由には生きられません。 人間っていうのは環境を破壊する。無知でわがままな人間は地球環境を破壊するから、生命は存続の危機に陥っている。 これってどう…

親子が仲良くすること - 束縛の多い世の中で自由に生きる(2)

前回 束縛の多い世の中で自由に生きる(1) 「束縛の多い世の中で自由に生きる」、このテーマにしたっても、わたしが決めたテーマでしょうかね? そうではないんです。結構前からみんなにね、提案をたくさん出してもらって、「わたしが考えたテーマになって…

束縛の多い世の中で自由に生きる(1)

束縛の多い世の中で自由に生きる ~本当の自由とは~ スマナサーラ長老法話 2016.07.17 (https://www.youtube.com/watch?v=Q_r3KpWK_JY&feature=youtu.be(限定公開動画)を聞いて書きました) 関西の皆様方は、かなり、何か月も前からいろいろと動いて、た…

初期仏教 月例講演会「承認欲求のトリセツ」2016.09.10(2)覚え書き篇

前回 初期仏教 月例講演会「承認欲求のトリセツ」 (1)谷中散策篇 スマナサーラ長老は、この夏の一か月間、スリランカのご自身のお寺で過ごされたそうです。 そこで長老が日本で話した説法を、現地のことばに換えて説法したそうですが、「全く認めてもらえ…

初期仏教 月例講演会「承認欲求のトリセツ」 (1)谷中散策篇

先週の土曜日、東京・日暮里サニーホールでスマナサーラ長老の講演会、 『初期仏教 月例講演会「承認欲求のトリセツ」~ひとは誰に認めてもらうべきなのか?~』がありました。 講演内容の実況ツイートはこちらと、 梛(@jtba_talk)/2016年09月10日 - Twilog …

菩薩誕生 - 関西ウェーサーカ祭2016(3)

前回 誕生と成道と般涅槃を一日にまとめたワケ - 関西ウェーサーカ祭2016(2) そこで、どうして三大事件が起こったのかというと、これはわたしの解説なんですけど。 お釈迦様は生まれてすぐ言葉を語ったんですね。 それは嘘だろうという考え方もありますが…

このチャンスを逃すなよ

6月になりました。 祝日が一日もない、梅雨に入っていく、夏休みまではまだ遠い、6月。 ちょっと喝を入れたいところではないですか? ありましたよー、最適な『喝』が。仏道を頑張っている人向けに。 こちらに↓ 「あんたがたは、このチャンスを逃すなよ」by …

初期仏教講演会 立ち止まらず、もう一歩前へ~勇気を出して概念を手放せ~ 2016年4月9日(土)

スマナサーラ長老による初期仏教講演会「立ち止まらず、もう一歩前へ~勇気を出して概念を手放せ~」が 4月9日(土)に日暮里サニーホールで開催されました。 期間限定公開中の動画です。視聴はお早めに→http://www.ustream.tv/recorded/85440127 講演会のポイ…

「心の弱みと闘う~避けては通れない道を行く~」スマナサーラ長老-東京月例講演会-2016.03.05

今月5日、スマナサーラ長老による講演会がありました。 タイトルは「心の弱みと闘う~避けては通れない道を行く~」。 心の弱み……。 一般的に弱みと言えば、短所のことですね。怒りっぽいとか、人になめられやすいとか、飽きっぽいとか。 誰しも自分の短所は…

最終回 - 新年法要2016(15)

(前回 全部お布施するなんて - 新年法要2016(14) から続きます) 「生きていきたい、ということが幻覚である」というのは覚るときの話で、皆様にはそれは幻覚ではないんですね。皆様には、生きるということは、すごく具体的な、じりじりとした事実でし…

全部お布施するなんて - 新年法要2016(14)

(前回 - マハーカッサパ尊者が治癒した理由 - 新年法要2016(13)から続きます) だから一般人には理解できない世界なんです。 神秘的な働きは一切ないんです。執着を何とかして抑えてください、なんです。それには何とかからくりをやるんです。お寺の法…

マハーカッサパ尊者が治癒した理由 - 新年法要2016(13)

(マハーカッサパ大尊者へのお見舞い - 新年法要2016(12) から続きます) マハーカッサパ尊者は、あの生活でしたからね、ひどい病気になったでしょうね。 一度たりとも、まともなものを食べたことがないんだから。汚れたもの、腐ったもの。乞食が集めて…

マハーカッサパ大尊者へのお見舞い - 新年法要2016(12)

(危険な祝福とは - 新年法要2016(11) から続きます) それで今からお経をあげますけど、お経の中でブッダの言葉を唱えるんですよ。 皆様にはパーリ語だから意味が分からないのはしようがないことで、もし意味が理解できれば、ものすごい幸福になるんで…

危険な祝福とは - 新年法要2016(11)

(ヴィパッサナー実践がうまくいかないのは - 新年法要2016(10) から続きます) 今日はこれを憶えてください。 五戒であろうが、ほかの善行為であろうが、お布施であろうが、冥想であろうが、みなさまいろんな善行為を行っているでしょう? そのときに、…

ヴィパッサナー実践がうまくいかないのは - 新年法要2016(10)

(悪行為は愛着から生まれる - 新年法要2016(9)から続きます) そう言うケースがありましたね。 旦那さんに毒を飲ませて保険金を取るとか。なんですかね。存在欲でしょ? 精密に幸福の法則はね、仏教でしか語られていないんですからね。 仏教で戒律をはじ…

悪行為は愛着から生まれる - 新年法要2016(9)

(善行為が成り立つ秘密 - 新年法要2016(8)から続きます) なんでそこが善行為になるのか、秘密を憶えてください。 それは、自分に対する執着を、制御する・管理する・控える。あのところで善行為になって幸福になる。あのエネルギーなんです。人間にして…

善行為が成り立つ秘密 - 新年法要2016(8)

(「生きる」ではなく「生かす」 - 新年法要2016(7)から続きます) 外に道路がありますね。 そこを掃除しましょう、とする。家の前の道路だったらいくらか個人的な感情がありますから、近所の人が褒めてくれるかもしれません。しかし、大通りの道路だった…

「生きる」ではなく「生かす」 - 新年法要2016(7)

(税金で何を買う - 新年法要2016(6)から続きます) というわけで、幸福の道を始めるのは、この存在欲を控えることなんです。 本物の幸福。本物の安らぎ。「生かして生きる」というね。生きる、という言葉はいらないんです。「生かす」。そこから幸福が始…

税金で何を買う - 新年法要2016(6)

(貧乏神 - 新年法要2016(5)から続きます) 人間が作る財産の半分以上を、人殺しのために使っているでしょう。 どれほどあほなことか。誰を守るために? 国を守るために? 政治家が、頭がいかれているんです。国民が払う税金でね。そんなに税金を取らなく…

貧乏神 - 新年法要2016(5)

(なんのために? - 新年法要2016(4) から続きます) なにか物語で言った方がいいかもね。 貧乏神という概念がありますね。何やってもダメという意味なんですね。その人が来たら、ほかの人の幸福まで潰れてしまうと、その人は貧乏神だと言われる。という…

なんのために? - 新年法要2016(4)

(ご利益の法要 - 新年法要2016(3)から続きます) 幸福っていそういうものですかね? 世の中ではそういう方向にね、商売繁盛、家庭円満、そういうリストがありますからね。お寺でも使っているし、神社でも使っているし、あまり変わりはないんです。それは…

ご利益の法要 - 新年法要2016(3)

(わたしが一番いやなのは - 新年法要2016(2)から続きます) 祝福とはいろいろあるんです。 誰だって、祈祷してもらいたいと思っているでしょ。ご利益だったら、魚がエサを食うような形で食っちゃうんですね(笑)。 だから世界ではご利益教ですね、どん…

わたしが一番いやなのは - 新年法要2016(2)

(仏教の、その安らぎって何なのか? - 新年法要2016(1)から続きます) 国を広げて、ほかの国まで侵略していくと、人殺しをしなくてはいけないから、 アショーカ王がすっごく「なんだこれは。なんのためにこんなことをやっているのか」と疑問があって、悩…

仏教の、その安らぎって何なのか? - 新年法要2016(1)

< スマナサーラ長老-新年祝福法要@マーヤーデーヴィー精舎 2016.01.17 https://www.youtube.com/watch?v=lRWqbF9hFBs より書きました。> 祝福というものは色々ありますけどね、仏道そのものが幸福の道ですから、あえて祝福はいらないと思いますけど。昔はな…

最終回-ブッダが説く諦めとは何か(13)

(カエルのお父さん-ブッダが説く諦めとは何か(12) から続きます) 死ぬっていうことは、誰にとっても苦しいわけじゃないんです。「あ、そうか」と思う人にとっては何のこともないんです。「おなかが空いた、じゃあご飯を食べる」。そのうち、体が壊れち…

カエルのお父さん-ブッダが説く諦めとは何か(12)

(一切の問題の解決法-ブッダが説く諦めとは何か(11)から続きます) 諦めるということは智慧だから、わかったものは後でわからなくなるということはないでしょう。たとえばわたしが、「生命と言うのは子育てのために生まれているんだ」と言ったでしょう…