Books
望月衣塑子さん の本はどんなものなんだろうと思って、この二冊を読んでみました。 余談ですが、二冊目の表紙は普通なら手に取らないと思います。 軍需産業の依存度が高いのは、知名度の高い大企業だそうなので、そうした企業の関連商品を買う女性層が手に取…
NHKラジオ深夜便 こころの時代―インタビュー集〈1〉 ここに、2009年12月18日放送のスマナサーラ長老インタビューが収録されています。 スマナサーラ 気をつけなければいけないのは、怒りはウィルスのように伝染するということ。怒って誰かを責めると、責めら…
「英国一家、インドで危機一髪」マイケル・ブース著 寺西のぶ子訳 2016 を読んだ。 40歳を目前にして、アルコール依存症一歩手前の著者。 「40までは、人生にも経験にも『こんにちは、こんにちは、こんにちは』だけどな」つい最近その節目を過ぎたばかりの友…
図書館に、こんな本が置いてありました。 100人が語る戦争とくらし 「残飯シチュー」 ”進駐軍の食べ残しを煮込んだシチュー。闇市の人気メニューでした。” これは、この世界の片隅に の中で、すずさんと義姉さんが闇市で「うま~♡」と食べていましたね。 特…
妊娠、出産のときに、スピリチュアル・トラップ(以下スピトラ)に陥りやすいことは、「妊婦さんあるある」なのではないかと感じている。 一般的にスピトラにはまる背景には、人生のつまづきや不安感があると思う。 妊娠出産なんて、まさに体もメンタルも激…
小笠原先生、ひとりで家で死ねますか? 上野千鶴子、小笠原文雄(日本在宅ホスピス協会会長)著 「おひとりさま」上野千鶴子氏が自身の「在宅ひとり死」を念頭において「徹底的にお尋ねし」たことを、小笠原医師が豊富な臨床ケースから答えるという、読み応…
寿命はもともと決まっているのでしょうか? 長生きの遺伝子はあるのでしょうか? という問いに答えた本です。 「寿命はなぜ決まっているのか 長生き遺伝子のヒミツ」 小林武彦 著 老化とは何なのか、DNAとは何なのか、長生き遺伝子というものはあるのか、老…
量子コンピュータって? 人工知能はこれからどうなるの? という疑問を持つ専門外の人でも、あまり途中で挫折しないで読めそうだと思った一冊。 「量子コンピュータが人工知能を加速する」西森秀稔、大関真之著 日経BP社 2016年12月 途中で積読(つんどく)…
サンガジャパンのkindle版が、いま、一冊なんと149円になっています。 サンガジャパンkindle版のセールは初めてだそうです。 サンガジャパン 原始仏典は、以前にこのブログでもご紹介しました。 原始仏典―その伝承と実践の現在― (サンガジャパンVol.25)《ス…
子供が絵本を好むようになってから、寝る前に絵本の読み聞かせをしてきました。 基本的に子供が本棚から引っ張り出してきた絵本をいろいろと読んでいました。 そのなかにジャータカ物語もありました。 そこで今回は、おすすめのジャータカ物語の本をご紹介し…
わたしの祖母は介護施設に入居している。 そんなこともあって、タイトルが気になって読んだ。 「介護施設で死ぬということ」 ターミナルケアで有名なある特別養護老人ホームがあるそうだ。 この本の著者が、そのホームを見学した時の様子が冒頭の方に書かれ…
邦題は「大きな木」。村上春樹が翻訳したバージョンもあるそうです。 The Giving Tree by Shel SilverStein 日本では1976年に初版が発行されて以来、人気のある絵本ということなので、読んだことがある方も多いのでは。 わたしが読んだのは今回が初めてです…
このサピエンス全史、昨年のベストセラーになりました。 上の試し読み版では、30ページ分を無料で読めるようです。 NHKのクローズアップ現代でも、特集を組んでいます。 その番組を文章にまとめられたものがとてもコンパクトなので、「本は長すぎる……」と思…
「死ぬのが怖い」とはどういうことか 前野隆司著 講談社 2013年 著者の前野教授は先日スマナサーラ長老と対談されてました。 慶應SDMヒューマンラボ公開講座 スマナサーラ長老×前野隆司対談 | SDM|慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科…
紅茶の素晴らしさに魅せられた著者が、仕事を辞めてスリランカへ渡った「体当たり紅茶修行の一年日記」。 スリランカの各地で、一般家庭に居候して暮らす様子はとても興味深い。 2006年に出版された当時、一度読んだ覚えがある。最近久しぶりにこの本を目に…
重力が重いほど、時間の流れはゆっくりになるそうです。 www.tbsradio.jp と、このラジオ番組で聞きました。宇宙物理学者の大栗博司さんが、アインシュタインの相対性理論をもとに重力のことを語られています。 マンションの1階と10階に住んでいる人を比べる…
今年106歳になる日野原重明医師の自伝エッセイ。 鈴木大拙の最期をみとった医者は日野原氏だったそうだ。先日ここでもご紹介した「東京ブギウギと鈴木大拙」にも書かれていた。 鈴木大拙は腸閉塞で重篤な状態になって、聖路加病院に入院したという。 私は「…
その島のひとたちは、ひとの話をきかない 精神科医、「自殺希少地域」を行く (森川すいめい著 青土社 2016.07) 自殺で亡くなる人が少ない地域が、日本の中にあるという。 その土地は、ほかと何が違うのか。 タイトルは「その島のひとたちは、ひとの話をき…
「自殺願望? みんなにあるんだよ」 というドキッとする一文もある、こちらの本。 自殺と「いじめ」の仏教カウンセリング Kindle版 アルボムッレ・スマナサーラ(著), 「kindle untitled 読み放題」にも入っていて、先月23日に出ました。 怒りの分析や子育て…
原始仏典――その伝承と実践の現在―― (サンガジャパンVol.25) 今月出たばかりのサンガジャパン。さっそくページを開いた先は、「スッタニパータ(経集)第五『彼岸道品』一、アジタ仙人の問い〔前編〕アルボムッレ・スマナサーラ」です。 この連載のもととなった…
東京ブギウギと鈴木大拙 山田奨治著 人文書院 2015年 なんと、戦後を代表する歌謡曲「東京ブギウギ」の作詞は鈴木大拙の息子、鈴木勝(アラン)だったそうです。 鈴木大拙は、禅をヨーロッパやアメリカに紹介した偉大なる学者ですが、ずいぶんと子育てには苦…
「この世界の片隅に」の原作を読んだのですが、 白木リンさんとはこういう人物だったのですか……! 映画 *1 では白木リンさんはあまり出て来ませんでしたね。 こうなるともう、周作さんのイメージも激変してきます。そして、主人公すずとの電撃結婚のわけも、…
脳はいかに意識をつくるのか 脳の異常から心の謎に迫る ゲオルク・ノルトフ著、高橋洋訳 白揚社 2016.11 この本は、著書によるとこのような内容だという。 「わたしの目的は、不健康な脳から健康な心を推論することだ。それによって、哲学者が心や脳と呼ぶも…