一度善い心が生まれたら、それを維持し、消えないようにすることが大切です。(H・グナラタナ長老、翻訳:出村佳子、出典:「パティパダー10月号2014」
善い心の希少性って、どんだけ?? と言いたくなりますが、前回は「過去の善い心をストックしておく」という話がありました。今回は、現在、善い心ができたらその尻尾を決して離さない、という方法です。
善い心を維持するために
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善い人とつきあうこと
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愚か者とつきあわないこと
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適切な場所に住むこと
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意欲が湧くよい本を読むこと
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仏教の話を聞いたり質問したりすること
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絶えず「気づき」を実践すること
1~5まではだいたい大丈夫かと思いますが、6の「気づき」とは?
かんたんに言うと、今やっていることを言語化する、ということです。
例えば、歩いている時なら、「歩く、歩く、歩く」と言う。
食べている時なら「噛む、甘味、飲み込む」と言う。
怒っている時なら、「怒り」と言う……などなど。
要するに、自分のこころを野放しにしない、という方法です。
歩いている時や、食べている時、自分が考えていることって四方八方に飛んでいませんか。
それを放っておくと、集中力が付きません。それって「気づき」がなくなっている状態なのですね。
怒りも、怒りの感情に任せて自分でストップをかけないと、最終的には体に出てきませんか? お腹が痛くなったり。そうなる前に「怒り」と自分の感情を言語化すると、いったん怒りがストップします。それだけでも成功です。
ではまた後ほど!