2.質問「中村元先生の著作を読んで仏教に関心を持っていますが、そのような本と、長老が修行で得たものとどう違いがあるのか?」
(2014年10月4日(土)スマナサーラ長老「法話と実践会」よりメモしました。今回の質問は9つでした。そのうち2問目です)
動画はこちら⇒ Ustream.tv: ユーザー DhammaStream: JTBA, JTBA. 仏教
中村元先生は立派な学者です。しかし学者はゴキブリを解剖しますが、自分もそれと同じとは思わないんですね。仏教は自分のことを語っているとは思わないんですね。なにか思考を語っているんだと。私たちは仏教とは私のことを語っているという立場です。その違いなんですね。
それから言語学的に正しい訳を読むなら中村先生の訳を読んだ方がいいですね。中村先生の日本語がなんか信じられないんですね。あの能力はね。私みたいな外人が読んでも読めるんです。ほかの先生方も訳していますけど、私には難しくてわからない。中村先生の日本語は感動しながら読めるんですね。あの能力は誰にも無いような…個人的な感想です。誰でも使っている普通の日本語で学術的な日本語ではない。言語学では天才的な能力でないとできない。
学者として書いている研究論文は私も厳しい目で見ます。いくつか私としても批判はあります。