ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

幸せとは、突き詰めれば「悩みが無いこと」。では、悩みなく生きることは本当にできるのか?

仏教的に幸せとはなにか? 

法話と実践会(2014年9月14日(日)実施)よりメモしました。

動画:http://www.ustream.tv/recorded/52643301 動画上時間は、01:30:30~終了まで

ポイントまとめ

  • 幸せとは悩みが無いこと
  • 悩みなく生きるキーワードは『一期一会』
  • なんでも一回きりだから執着なく気楽に生きていける

生きとし生けるものが幸せでありますように、とすべての幸せを願うことは、私個人の修行になるんです。そうすると、ほかの生命との関係であまりトラブルが無くってうまくいく。

事務所の猫のなみちゃんが仕事の邪魔をして来ても、私は嫌な気持ちにならないし、邪魔されても仕事を頑張っています。人間関係でも同じことがありますね。慈悲の気持ちがあればね、穏やかにいられる。その場合はお互い様で穏やかになる。

 

幸せっていうのは、悩みがないことなんですね。

金があっても幸せになれないし、家があっても幸せになれないし、勉強しても幸せになれないし、子供がいても幸せになれないし。ものに依るものじゃないんです。

だから、みんな一時的で捨て去らなくてはならないし、我々はこの世を去らなくてはならないし、人との関係も一期一会で一回しか会えませんし、この瞬間しか私たちは生きていられませんし、次の瞬間は別の命でしょうし、だから逆に執着なく生きると心がすごーく安らかに、その都度その都度穏やかにいる。

 

すべて一期一会、一つも二度と起こりません。我々はどんどん歳を取っていくんだから違う人間になっていくんですね。だから、来月皆様がここに来ても、違う人間になっているんですね。

私は今、先月のことを思い出しますけど、先月は結構集中力もありましたけど、今日は朝早く親戚の子供が来たんだから、子供にやられちゃって、子供は私を占領しようとしてね、それで私が集中することができなくなっちゃって、子供といろいろなくだらないことをして遊ばなくちゃならなくなっちゃったんだからね。

だから、先月のスマナサーラと今月のスマナサーラはずいぶん違うんです。

 

そういうわけで、その場その場で、私たちは無執着で優しい気持ちで穏やかに生きてみる。いかなる場であっても。そういう感じで生きることができれば、幸福なんですね。ほかに幸福は無いんです。

 

就職の内定をもらうことが幸福ではないんです。パッケージ*1ですごい苦しみが来るんだから。結婚の約束をしたことが幸福ではないんです。それパッケージですからね。

 

だから我々は瞬間瞬間穏やかに生きてみる。それが幸せであると理解する。しかし世の中はみんなそれをやってくれないんだから、それはどうしようもないんです。ただその祈願だけは持つ。

親しい人にも、いくら言ってもみんな苦しんでますね。生き方を学ばないと。

 

スリランカにいるある男の子は、根っこから性格が悪いんですね。こいつは治せるのかと、ずーっと私は頑張って、今はいくらかなめらかな人間になっているんです。まだ子供ですけど。今、思春期でね。社会人になりかかっているんだからなかなかいうまくいかなくて、「あんたのこれが悪いでしょ、あれが悪いでしょ」と教えてあげたりする。「こういう風にやるんだよ、ああいう風にやるんだよ」とかね。それで男の子は理解してやってみる。

 

幸福に生きる方法っているのはね、できることなら教えてあげる、でもやらなかったら、本人が自作自演で苦しまなくちゃいけなくなってしまうんです。これは自作自演なんです。

 

つまり、花を見て「きれいな花だ」「汚い花だ」と思うのは本人次第でしょ。ゴキブリを見て「かわいい虫だ」とも「気持ち悪い!」とも思うことができるでしょ。ゴキブリは何もやっていないんです。*2

そういうわけで幸福も自作自演なんです。

 

幸福に対する仏教の教えを省略して説明するとそういうことになります。みなさまも気楽に生きてみてください。一期一会と言う言葉を覚えておいてください。何物でも一回きりであると。だからゴチャゴチャする必要ない。感情で引っかかる必要はない。

 

楽しいことは楽しいと思っていいんだけど、悲しい時も落ち着いていてほしい。楽しみは持って行ってはいけません。何も持ち運びできません。その場その場。そういう風に頑張ってみればよろしいと思います。

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よーく見ると、虹がかかっています↑

*1:幸福と苦労が共存しているということ。例えば、結婚式はバラ色だが、結婚生活は灰色、など。

*2:


タイ語でゴキブリは、「汗臭い虫」。それでも私たちは一緒に生きていく。もちろん別々の道をね! - 瞑想してみる