ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

仕事が終わらないのは、組織のせいか、上司のせいか、自分のせいか?

質問「仕事の業務量が多くて、どう考えても終業時間内に終わりません。普段は残業ができないので、休日にサービス残業をしています。こんなご時世だし、仕事なんだから仕方ないと思う反面、多すぎる仕事量を課す組織や上司に怒りを感じます。休日まで潰して仕事をしているのは、あほな生き方なんじゃないかと疑問が湧いてきました」

 回答(スマナサーラ長老)

その瞬間、その瞬間でやるべきことをやるんですね。

それが人生なんです。やっていることはあまり意味が無いんだけど、もともと人生っていうのはどうという意味もないんだからね。今の瞬間でやることをやる、そうするとやったという充実感は残る。ほかは何も残らないんです。

その瞬間の仕事を淡々とこなせばいいのです。あれやこれやと考えると時間のロスなんですね。

もしかして、そちらに(あなたに)早く仕事をする方法はないのかと探す必要があるかもしれません。それは個人の問題で、仕事のためではなく自分の能力向上のために考えてください。

仕事のやり方は見えてくるはずなんですよ。ロスをなくす方法ね。

 

銀行などで私が見たのは、ひとりのお客さんが終わったら次のお客さんに対応するんですね。もっと工夫して早く仕事ができそうに思います。

 

この間入管にいったんですよ。番号を取って長い間待ちました。番号が電光掲示板で表示されるのですが、いきなり私の番号を飛ばして次の番号へいってしまいました。

これは文句言わなくちゃと(笑)

「なんで私の番号を呼んでない?」(ス長老)

「いいえ呼びましたよ」(入管)

しかし証拠がありますよ。画面に表示されてないんだから。

そこですぐに、さっさと入管が(長老の)手続きに対応してくれた。そのあとは、カードを発行する15分だけで、あとは待たずに終わりました。

 

ていうことは、すごく早く仕事ができるっていうことでしょ。だって毎日やっていることだから。それなのに、科目ごとに窓口が細分化している。カウンターはもうめちゃくちゃ。一つのカウンターの人は一つの仕事しかしていない。ほかのこともできるはずなのに。

 

でも担当者は、「仕事がたくさんありますよ、もう疲れますよ……」といいますが、自分自身が悪いですよ、というしかありません。

本当は、私にカードを発行したときの速さでやればいいのです。全部データはパソコンに入っているのだから。

 

それぞれの仕事によって事情が違うとは思います。しかし各自で仕事を早くやる方法はないのかと研究する必要があります。

 

次は、どう見ても一日で終わらない仕事量の場合です。

 

その場合は上の人に、「一日で無駄な休憩時間を取らずにどのくらいの仕事ができるか」という計算結果を出すのです。意見を挟まずデータだけ提出する。その後の判断は上司の責任です。

 

上司があほだとか、余計な妄想をしちゃうと、仕事が遅くなるだけ。

 

一生懸命ではなくて、その瞬間の仕事をこなすだけなんですね。今できることをやりましょうよと。仕事中に「なんでこのあほがこんなたくさんの仕事をわたしにさせるんですか」と思っちゃうと、それは今やるべきことから逸れちゃうでしょ。

 

妄想するのも時間がかかるんですよ。みんなが忙しいというのは妄想しているからなんですね。仕事をする時間を妄想するために費やしているんです。すべて時間と言う一元の軸に載っているんです。時間は一次元です。仕事は三次元的かもしれませんけれど。すべて時間と言う一本の線の上に載っているんです。妄想したとしても時間がかかります。

そういうことで、あまり妄想しないで淡々と仕事をして、残った仕事は残ったでいいんじゃないですかね。

β関西活動報告 : '13 9/23 関西定例瞑想会@マーヤーデーヴィー精舎

Youtube上で1:22:00~最後よりメモしました。

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