ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

余計なひと言を減らすには?

質問「余計なひと言を減らすにはどうしたらいいですか?」

 

 回答(スマナサーラ長老)

自分の心の中で処理しなくちゃいけないことだと思います。

最初はいくらか我慢しなくてはいけないんですね。余計なひと言を「言いたい」という気持ちが生まれています。言ってしまえば自分にとっても楽なんですけど、結果としてよくないんですね。

 

だからわれわれはちょっと自分を戒めたほうがいいですね。

 

言いたいという気持ちはあるんだけど、いかに言わないことにするのか?

それは忘れちゃえばいいんです。

 

とにかくまず、やらないと決める。やらないと決めても一日二日でうまくいくわけじゃなくて、気持ちの中で残っちゃうんですね。「言いたかったな」と。でも、それでよかった、それでよかった、と思って衝動を抑える。自分の戒めです。

 

とくに言葉を発する場合は、世界に向けて、他人に対してだから、かなり整理整頓して言った方がいいんですね。いったんしゃべったら自分のものじゃなくなっちゃうんですね。結局自分が責任を持つ羽目になるだけなんですね。

 

わたしが昔言った言葉なんですけど、鉄砲だと思っちゃえば。言葉と言うのはね。言ってしまったら、相手に当たってしまうんですね。当たってケガして死んでしまう人がいても、「わたしは知りませんよ」「人が死んだのは人の勝手でしょ」とそんなこと言っている場合じゃないんですね。

 

やっぱり言葉は機関銃のようなものだから、発する前にすごく気を付けたほうがいい。そこで自分の気持ちを制御することが修行なんですね。

 

いろいろ言いたい感情は生まれるんだけど、それはしっかりと戒めて、戒めて、押さえていくところが修行であって、人格向上する道ではあります。

そんなことで、しっかりとがんばってください。

(東京・法話と冥想会 http://www.ustream.tv/recorded/57959831

冒頭よりメモしました)

f:id:thierrybuddhist:20150128134453j:plain

 関連エントリ:娘が17歳で結婚?!許さーんっっ!…じゃなくってね。

「言葉の重みについて」ブッダの冥想実践会(前編)

すべての「説法めも」を読むには:

【目次】説法めも