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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

ジャータカ物語から「感動の副作用」を紐解く【不善心所・ローバ 3】

説法めも 経典

感動の表と裏【不善心所・ローバ 2】から続きます)

じゃあ、ひとつついでに、ジャータカ物語を言います。古いものだから、ぴったし現代状況に合わないかもしれませんが。

 

ジャータカ物語は、お釈迦様の過去世物語です。

そのお話の中でお釈迦様が、菩薩が修行して禅定に入って亡くなられて、梵天に生まれるんです。梵天に生まれたら、1500~1800劫年ですね……。劫っていうのは宇宙の時間なんです。宇宙が一つ、現れて消える時間は「一劫」と言います。

 

お釈迦様は梵天で1500劫年くらいいて、徳のパワーが尽きちゃって、それで人間に生まれたんです。

 

王様の一人息子として生まれたんです。しかし、梵天にいた時間はけた違いに長い。人間の寿命は100年ですが、梵天では1500劫年です。梵天では、全く欲がない、禅定の喜びで、無欲の喜びでいるんです。

生まれたお釈迦様は、全く欲がない。無欲の喜びでいるんです。

 

生まれたその子は、全く欲がない。

人間になったんですけど、なんだこれ、と言う感じで。そこで母親や乳母が近寄ろうとすると、ものすごく泣き出すんです、嫌で。

 

梵天では、女が生まれても男が生まれても、性的な世界がないから、別な存在なんです。女の人が近寄ったらその子は脅える。でもおっぱいを上げなくてはならない。そこで、お世話をする人たちが男装することにしました。ひげを付けて男の服装で、おっぱいを上げたりするんだ、と。

 

すくすく大きくなるんですけど、欲はまるっきりない。

王様も困っちゃって。どうしようかと。結婚しなかったら大変なことになる。しかし王子は「俗世間には興味がない、興味がない」ばっかしで。それで大人たちが、「年頃になりましたし、そろそろ皇太子にならなくてはいけないし。勉強は終わっているし、訓練は終わっているし」と。

 

父王が亡くなって、本人が王にもなるんです。しっかり政治をやりましたが、本人に欲がないからみんな困っていて、なんかカラクリをして、王に経験させたんですね、強引に。かなり長い間、経験したことはなかったから、驚いちゃって、

 

「こんなすごい感動はあるんですか!」と。

そうしたらみんな、「そうなんですよ」

 

王「あなた方も毎日やっていること?」

家来たち「ほぼ毎日やっていますよ」

 

それでどうなったかと言うと、「これくらいの喜びをね、こいつらはわたしに言わないで、隠れてやっていたんではないか」と思って、刀をもって、男ならみんな首を切る。男を見ると腹が立ってくるんです。そんなに頭がいかれて、もう大変だということで、みんなが集まって王を追い出したんです。

 

その王は、女なら全部自分のものにならなくてはいけないと思ったんです。あれほど女性嫌いだったのに。

「国の幸福は王様のものである、一番最高の幸福は俺のものである、お前らにあげるもんか」と。

そんな王様でも、王だから殺すわけにいかないので、追放したんです。

 

王は、自分が何をやったのかと考えました。性欲で頭がいかれたんだと。それで国から追放されて森に捨てられたんだと。もう二度と人間の社会に戻れないんですね、結局は。

 

これはひどいことだと、以前の気持ちを思い出して、森の中で修行して、禅定を作って梵天に生まれ変わった、という物語なんです。

 

この物語で言っているのは、感動することには裏がありますよ、ということです。

品がないものに感動すると、それには裏がありますよと。

 

だから副作用のない、純粋に善である感動だけ、智慧と理性のある人はやりますよ。

自然は見事に整理整頓しています。仏教的な生き方は、整理整頓して生きること【不善心所:ローバ 4】に続きます)

 

最初の記事をチェックする⇒感動することもイケナイんですか?【不善心所・ローバ 1】 

 

(関西定例瞑想 2008.04.20

http://www.voiceblog.jp/najiorepo/560930.html 音声ファイル:真ん中よりメモしました)

関連エントリ:

thierrybuddhist.hatenablog.com

すべての「説法めも」を読むには:

【目次】説法めも

参考外部リンク:

ジャータカ物語 目次 jataka index

ジャータカ物語の本:

スマナサーラ長老と読む お釈迦様の物語「ジャータカ」

 

 

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