ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

なんで仏像を置くんですか?

質問「こちらに祭壇(お釈迦様の像)がある理由を教えてもらえますか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

どんな理由ですかね。別に理由はないんです。

昔からの習慣でやっているんです。

 

われわれは慣れているから落ち着くんですよ。祭壇があった方がね。

そんなに厳しい宗教的な意味合いはないんです。

われわれにとってはお釈迦様っていうのは師匠だから、やっぱり尊敬するんですね。

だからそのために、何か形を作っておいちゃうんです。

 

これは昔むかしからやってることだから、仏像作る前にも菩提上とかお釈迦様の足の形とか、あるいは、ただ座っている場所を作ってお釈迦様は作らないとか、それで心でこちらはお釈迦様です、とかね。

紀元前二世紀頃作った彫刻ではそういうふうになっているんですね。

 

それから、もうちょっと時間がたつと、みんなでしゃばって仏像を作ろうと頑張ったんですね。お釈迦様が亡くなってかなり時間がたってから。ほぼ500年くらい経ってからでしょうね。

 

お釈迦様の教えから、イメージを妄想して、今の仏像ができているんですね。

できてみたら、ずいぶん落ち着く作品にはなっているんですね。

どんな仏像もそんなにカッコいいわけじゃないんだけど、いいものができたらそのコピーを作るんですね。

 

インドではわたしの個人的な主観で言えば、仏像の傑作は二体しかないですね。

サールナート博物館に置いてある説法しているお釈迦様の仏像と、マトゥーラにある立っている仏像なんですね。

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初転法輪仏坐像 サールナート出土 5世紀後半(出典・個人所有カード)

 

(マトゥーラ仏像の写真の)インドのポスターをもらってきて、ちゃんと額に入れています。今回行ったときは、博物館でかなり大きい模型が作ってあって、サッサと「これ、買います」といったら、向こうはいきなり高いものを買うんだからと、結構時間かけて丁寧に包装してくれました。それを日本まで運んできました。運んできて、自分の部屋にカッコよく置いてあります。

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マトゥーラ 仏立像 5世紀(出典・図説ブッダ 安田治樹・編、大村次郷・写真 河出書房新社

やっぱり見ると楽しいんですね。なんてカッコいい作品でしょうかと。あんまり宗教的な意味合いはないんです。

われわれはそういう祭壇で、お釈迦様を思い出すんです。ブッダを思い出すんです。

仏教徒にとっては、自分の心の中でお釈迦様が常に生きていなくちゃあかんですね。

 

仏教は迷信の教えではないんだから、心の中でお釈迦様が住んでいるような感じになると、自分の心がどんどん、どんどん、きれいになっていくんです。悪いことできなくなっちゃうんですね。

 

そういうふうにブッダのことを思い出しただけで、心が清らかになるというすごい力があるんです。

 

そういうことで、祭壇を作ったり、それは自分の好みでできているもので、まぁ、そんなもんなんです。

誰かが灯りを持って来たり、それは勝手にやるんです。来月はまた(ディスプレイが)変わっているかもしれません。

 

(関西月例冥想会 2015.3.8

https://www.youtube.com/watch?v=RYXeW3eH01w 1:15:20~1:21:10よりメモしました)

 

関連エントリ:

ダルさを脱皮していつもピカピカに-「実感すること」が脳を変える(長老の「仏像の取扱説明書」)

関連外部サイト:

「仏像(本尊)崇拝は「偶像崇拝」ではないでしょうか?」 

 

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