質問
「姪が中学の頃からいじめられっこで「キモイ」などと言われていました。最近大学に入ったが、友達に「キモイ、暗い」などといわれてるようです。
元々暗い性格なのですが、アルバイト等をして、もっと明るくできない? というのですが、なかなかなおりません。
どのようにすれば明るい性格になるかアドバイスいただきたいのですが……」
回答(スマナサーラ長老)
それはね、アドバイスあります。
「お前はね、全くもって暗いんだ。いくら直そうとしても直らない。だから、暗いと言われることに慣れてください。
本当なら、明るく活発で正しい女の子でいるのがいいんだけど、でもそう言ってもあなたは直らないでしょ?
だったら、世間からいろいろ言われても、それは何言われてもへっちゃらでいられるように、しっかりしなさいよ」
それが答えなんですよ。
それを実行したら結構変わりますよ。
われわれには間違いがあるんですよ。暗い人を明るくするとかね。これは間違いです。
人には道があるんですよ、生きる道が。その道を生かさなければいけないんですよ。
わたしたちのわがままで、「女の子なら明るくてニコニコといてほしい」とかね。冗談じゃないんです。
「男ならカッコよくいてほしい」とか、何考えてるんですかね(笑)
それは大人の、社会の、とんでもない我儘なんです。
個人の人格をどうしますかね? 個人には個人なりの生き方があるんですよ。それが社会の生き方に真っ向から反対すると困りますけどね。犯罪者になってしまいますからね。だからと言って社会とピッタシ合わせてというのは、なんですかね、その人生は。猿みたいでしょう。
言うとおりに動くだけで、何の役にも立たん。結局は。イエスマンでね。「はいはいはい、よくわかりました」というのは、よくないんです。
やっぱりいくらか、個人差が必要なんです。自分が自分であること。
自分が自分でありながら、社会でみなと仲良くしていますよと。そこを忘れているんでしょ? だから初めから暗い子だったら、暗いでいいでしょう?
人の性格はね、そう簡単に変えようとしても変えられるわけじゃない。変えられるならば本人がとっくに変えているんですよ。
本人がすごく苦しいと思いますよ。自分がいじめられていることも知っているし、嫌われていることも知っているし、これ何とかしたい、何とかしたい、と苦しんでいるんですよ。
だから第三者よりは、本人がもっと問題を知っているんです。
しかし、変わりませんね、人格は。
その子がするべきことは、自分の人格に対して攻撃されるから、この攻撃でケガをしないようにちょっと暑い皮膚を作ることなんです。
そうすると、社会も別に、そんなに気にしないでぶつかってみます。でも皮膚が頑丈なんだから大丈夫ですよ。だから暗い性格に慣れることなんです。
そうすると何とか正しい方向へ変わりますよ。
あの関西で、お笑いの吉本で、いるでしょう、日本一不細工の女の子何人かが(笑) しかし人気者でしょ。あれがやり方なんです。
日本では女の子はものすごい別嬪でなければ生きていけない国ですよ。それくらい差別意識がすごく激しい。そんなこと言っても、人間はどんな形で生まれるか知ったもんじゃないでしょう。
あのお笑い芸人の不細工な女の子たちは、不細工を売りにしたパフォーマンスで人気を取っているでしょう。
人には道があるんですよ。
(人間に転生するポイントとは?【性格は直せるか(2)】に続きます)
(関西定例瞑想会 2009.04.19
http://www.voiceblog.jp/sandarepo/841826.html 音声ファイル一番下からメモしました)
関連エントリ:
怒りが出ると気分が悪いんです。気分が悪い気持ちで、一日何時間いるのか? と。欲が出ると結構元気なんです。すごく楽しく、何時間生活しているのか? と。
真面目に一日だけでもチェックすれば、仏教的な勉強になります。
24時間から怒りの時間と欲の時間を引いてみてください。
24時間 - 怒りの時間 or 欲の時間 = ?
この計算をしないうちに、自分の性格を判断しない方がいいんです。
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