ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

ブッダはダンマ(教え)とヴィナヤ(実践)です|ウェーサーカ祭2015関西(7・最終回)

弱肉強食をやめる道|ウェーサーカ祭2015関西(6)より続きます)

そういうわけで、われわれはそういうお釈迦様の教えが、2559年、お釈迦様が涅槃に入られてからの年数、いまだにこの教えが純粋にあります。それだけでも奇跡です。

 

ヴェーダ聖典は古いんですけど、誰も実践しません。こちらは実践する。

われわれはいつでもお釈迦様の直々の言葉に戻るんですね。直々の言葉に戻れば戻るほど、現代的でびっくりする。ものすごい科学的で。

 

そういうわけで、人間に生まれたならば、唯一の指導者がお釈迦様なんです。われわれが手を合わせるならば、唯一の存在はお釈迦様なんです。

「教えてください」と言うならば、唯一お釈迦様なんです。「困ったナ、どうしようか」と弱音を吐くならばお釈迦様の前で。

 

お釈迦様は人間が悪いことをしてもバチを当てません。「どうせお前たちは無知でね、分かってますよ(笑)。一つも正しいことをやってないでしょうね。だから着々と教えてあげます」と。

われわれは罪を犯しても、恐怖感を感じないで、新たに「二度とやらないよ」と言える。たとえばお父さんの前で悪いことが見つかっても、「お父さん、二度とやりません。約束します」と言えば、お父さんは褒めてくれるでしょ。「いい子、いい子」と。悪いことしたのに。

 

ちっちゃな子が「お父さん、ごめんなさい。失敗しました。もう二度とやりませんよ、これからは」と。お父さんは分かってますよ、またやっちゃいますよと。それでも、「お前は本当にいい子ですね。おお、立派立派」と褒めてくれる。悪いことをしても。それは、親と子供の間はそういう関係で、お釈迦様も同じなんです。

 

われわれは怒ってはいけないというのに怒るし、嘘ついちゃいけないというのに嘘つくし、ハチャメチャですけど、それは一つ一つ直して成長する。成功する道が教えられている。

 

人間なら、落ち込んだらブッダのところに、失敗したらブッダのところに、うまく行かなかったらブッダのところに来て、教えてもらわなければいけないですよ。

 

でも、お釈迦様がいないでしょう。大丈夫ですよ。お釈迦様が涅槃に入られるちょっと前に比丘たちに言ったんです。

「あんたがた今、エライ心配しているでしょう。師匠がなくなる。法主がなくなる。これから誰に指導を受けたらいいんだと。心配するなよ。比丘たちよ、わたしはあなた方に真理を説きました。生き方を説きました。わたしが亡くなったら、ブッダはヴィナヤ(Vinaya)とダンマ(Dhamma)ですよ。教えと実践ですよ。だからブッダがずっといるんです」

 

ブッダは天国にいるんじゃないんです。ブッダの教えがブッダなんです。教えの中で一緒になっています、生き方が。だから、困ったらブッダの言葉を開けてみる。答えがあるんです。失敗したらちょっと開けてみる。そこに答えがあるんです。これが面白いことに、ピッタリの答えがあるんです。

 

そういう方だから、絶対的真理を説かれたんだから、これからも否定できない教えだから、そういうお釈迦様を心こめてありがとうございました、と感謝するお祭りがウェーサーカ祭です。皆様一生懸命頑張って、準備しました。皆さんが喜んで、喜んで、参加してきたことで、素晴らしい。関西のウェーサーカ祭はすっごいまとまっていて素晴らしいと、いつでも思います。素晴らしい法要ができたことで、われわれ一人一人もよくできましたと、喜びを感じましょう。

 

皆様にブッダの祝福がありますように、ダンマの祝福がありますように、偉大なる聖者の方がの祝福がありますように、ブッダの、三宝の力によって、不幸なものがなくなって幸せで安穏でいられますようにと誓願しまして話を終了します。

どうもありがとうございました。

 

サードゥ、サードゥ、サードゥ

(おわり)

ウェーサーカ祭2015.05.03 関西

https://www.youtube.com/watch?v=tw5vbsvdEAc よりメモしました。

シリーズ初回を読む⇒ブッダが現れた意味|ウェーサーカ祭2015関西(1)

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感覚のプログラムに問題があるとお釈迦様がおっしゃって、こういうやり方で直りますよと道を語られているんです。

だから教と道なんですね。ダンマ(Dhamma)とヴィナヤ(Vinaya)、教えと実践、という二つの言葉で言われています。

 

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