質問
「がん治療で、西洋医学と東洋医学、仏教的にはどちらが良いでしょうか?」
回答(スマナサーラ長老)
どちらでもいいんじゃないでしょうか。
所詮死んでいくものです。
西洋医学で、手術したり薬を使ったりしても、「生きていきたい」という強烈な執着があると薬が効きにくくなります。だからといって、「薬の副作用がでないようにするために、生きることに執着しない」ではダメですよ。
東洋医学で、細胞から変えると言っても、それには長い時間がかかります。結局、寿命には間に合わないかもしれません。
インド文化では、アーユルヴェータがあります。ここでは医者もお坊さんと同じような役割です。病気になったときに仕事をするんじゃなくて、毎日仕事をするんです。ふだんの人々の様子をチェックして、「この野菜は夜食べてはいけない。食べたければ朝に食べるように」など指導します。
アーユルヴェータには「病気」はないんです。病気になったら、それは医者の失敗なんです。細胞が、病気が原因ではなく、老衰で死んでいくように管理するのが医者の仕事です。
こころのほうも、怒り・憎しみ・嫉妬で発病しないように管理することが重要です。
スマナサーラ長老・東京月例講演会「違うって素晴らしい こだわりをなくす智慧の道」2015.07.18
(筆者注:この記事は、覚え書きとして書きました。)
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