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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

冷静になるには(前編)|一寸先はわからない

説法めも 無常・無我

質問

「今日の法話で冷静さが大事ということでした。大震災がありましたが、瞬時の冷静さが必要になるとき、ちょっと考えて判断するようなときに必要な冷静さと、種類が違うような気がします。

瞬時の冷静さはどうやったら獲得できるのですか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

 

普通に物事を理解して生活しているとね、いつも感情的にならないで、淡々と明るく日々のことをこなして生活していると、冷静さっていうのはできるんです。

それから、冷静さを壊す現象がありまして、「安心だ」と「落ち着いているんだ。生活も経済状況も、仕事も」という「大丈夫だ」という安心感が、ちょっとやばいんです。安心感があって、何も起こらないだろうという。

 

だいたい、皆さま、そうでしょう。貯金するわ、安心して老後を過ごしたいと、どうしても探している。この安心感ということを。

 

仕事を探すときでも、大企業ばっかし狙って。それでなかなか就職が見つからない。小さな町工場は素晴らしい仕事をしていて、家族みたいな感じで仕事もできるし、何年かたったら腕のいい職人さんにもなれるのに、そちらには行かないんです。

 

なんでそうなるのかと言うと、みんな、この「安心感」を探しているんですね。これが、よくないんです。やっぱり、一寸先はわからないんだということを、日々、なにもないときに、それをうたい文句みたいに、ちょこちょこ、ちょこちょこ、言っておくと、何か起きたときは興奮することができなくなっちゃうんです。

 

ですから、「カラ安心感」に期待しないほうがよろしい。別に、貯金することもいいことですよ。お釈迦様もおっしゃっていますよ。「何か起きたときのために貯金しておけ」と。そうおっしゃったのは、将来安心して生きるためじゃなくて、「何が起きるかわからないんだから」という危機管理ですね。

 

そういうことで、安心感はちょっとやばいということを理解したほうがよろしい。

「一寸先はわからない」と呪文みたいに、いつでも、平和でいるときに、何事も起きていないときに、思ったほうがよろしいんです。

そうしていると、何か起きたときに、自分が興奮することができなくなってきちゃうんですね。それで、「冷静」ということが成り立ってくるんです。

 

そういうわけで、この世の中で安心できるものは何一つ存在しないとわかった上で、日々の生活を淡々とこなしていくんですね。

 

就職しても、「これで一生仕事は大丈夫だ」と思わないほうがいいんですよ。世界はどう変わるかわからない。世界が変わったら、入社した会社がなくなるかもしれません。大企業も倒れていく世界です。

 

そういうふうに、とにかく毎日努力しなくちゃいけないんだ、何があるかわからないから、と思っておくと、結構冷静でいられるんですね。

世の中の物事をそのまんま、感情を入れないでみていると、冷静さっていうのは育っていきます。

 

これは一般例です。

 

もっと高度な冷静さが欲しいんですよ。すごくレベルの高い。究極な。

それには今教えた冥想をやってみると、生まれてきます。ヴィパッサナー実践をやってみると、どんどん、どんどん、冷静で、落ち着いている人間になってきます。

 

その二つですね。

(次回に続きます)

 

関西定例冥想会 2011.03.21

http://www.voiceblog.jp/najiorepo/1353623.html

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