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Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

安保法案が成立。今の日本で、仏教徒は何を信じてどう生きればいいか?(2)

安保法案が成立。今の日本で、仏教徒は何を信じてどう生きればいいか?(1) から続きます)

自分の国は仏教の国ですけど、政治家は「どうやって儲けるのか、わいろをもらうのか」とそれしか考えてないんです。明確なんです。

 

それでネットの時代だから、各議員が貰ったわいろを調べて一覧にして、「こういう大泥棒たちを選ばないでください」と流しました。

 

それで議論になって、「有罪と言うのは裁判で決めなくちゃいけないじゃないか」とか。

それでマスコミの結論は、「人が有罪かどうかは裁判で決めることだ。しかし裁判では判決が出るまで五、六年かかりますよ。しかし、あなたの村の議員さんが、どうやって金を儲けたのかとあなた方は知っているでしょう。もしかすると、その議員は裁判で無罪になるかもしれません。議員になりたてのときは、一千万円の財産だった人が、五年間で四十億円の財産になったら、あなた方は知らないでしょう、それは。だから、泥棒を選ばないでください」と。

 

選挙の結果、一部の議員は負けたんだけど、そのほかの議員を国民は堂々と選ぶんです。本当に正直に、国のためにしゃべった人々は、ほとんど負けたんです。

スリランカは仏教の国なんです。人間と言うのはそんなものなんです。

 

そういうことで、社会のことは放っておくしかないんです。

一般的に言えることは、社会が怖い、怖い、ということはあまりよくないんです。わたしたちは、自分が優しいこころでいれば、自分にはあまり攻撃を受けないという守りが入ります。

 

たとえば、日本は平和な国です。

世界も戦争反対と言った方がいい、とすごく力強く語るならば、その言葉だけで日本は安全なんです。

国連にしても、日本は戦争反対とすごく力強く語るならば、それぞれの国が自分の自由に生きるべきですよ、とかね。侵害してはいけません、とか。

軍事力と言うのはものすごく無駄な金だと、そういうふうにしゃべるならば、それだけで、日本は安全なんです。

誰も日本を「敵やー!」と思わないんです。

 

しかし最近の日本人は、自分を敵だと思ってほしいんですね。だから憲法違反までして、法律を変えようとしているんです。

 

勘違いなんですね。

日本は経済競争で怠けていてね、自分の国の中のシステムは六十年もたったんだから腐っているんです。物事は、伊勢神宮も二十年で新しく作り直すのに。日本の文化でしょう。全部解体して新しく作ったほうがいいんです。これをそのまま、腐りかけている遺体を守りましょうと、だから世界的な経済競争で負けてしまったんです。

それを認めたくない。死んでるのに。

 

その弱みが、中国と戦争してやるぞ、とか、アメリカが戦争するなら後ろから行くぞと(つながった)。

それは負けても仕方がない態度なんですね。そんなのはこころの法則はそうなっているんです。

 

人は負けていくと、すごく怒りに狂っちゃうんです。

攻撃に行くんです。負けたのは誰のせいでもないでしょう? 日本のシステムが悪いからでしょう。iPhoneとか中国で作ってもらっているのは。iPhoneのなかにいっぱい日本の技術が入っているんです。iPadも。技術だけいくらかお金を払って買って、それから向こうがぼろ儲け。

 

だってiPhoneを日本で組み立てちゃうと、一個三十万円くらいになりますからね。それはこちらのシステムが悪いんです。だから中国が儲かっているんです。仕方がないでしょう。

 

システムを解体して新しく組み立てなかったんです、この国は。

憲法さえも変えればいいと思っていますけど、変えてはいけない項目だけ変えようとするんです。

安保法案が成立。今の日本で、仏教徒は何を信じてどう生きればいいか?(3)

に続きます)

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