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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

師匠を絞れない

説法めも 仏教と日本・仏教哲学

質問

「こちらで、別の宗派のお寺のことで質問するのはどうかと思うのですが、ぜひアドバイスをいただきたいです。師匠と弟子の関係になる、ということについてお伺いさせてください。

 

わたしは座禅会に参加したり、こちらの法話会に参加したり、ある冥想の合宿に参加したり、何か所か経験してきましたけれども、どこか一か所に限定するっていうことはできてないです。

 

そして今は、近くのお寺の座禅会に通っています。そこのご住職のお人柄にひかれて、ということもあります。ただ問題は、そのご住職を自分の師匠とするのかということは、指導方法というか、少し疑問が残ってしまいます。

そのお寺の方針で、在家得度の期日が迫っています。このまま受けるべきかどうか、迷っています」

 

回答(スマナサーラ長老)

人間というのは完ぺきではないんです。師匠を10人くらい選んでも構いません。それぞれの人から学ぶべき良いところを学んで、不完全だから、自分に気に入らないところとかね、いろいろ疑問に思えるところがあるかもしれませんが、そこは学ぶ必要がないでしょうし。

 

「人は完全だ」というとんでもない誤解があるから、そういう疑問が生まれるんであって、立派な人々はいくらでもこの世の中にいるんだけど、完全ではないんです。

 

皆さまは料理教室に料理を学びに行って、ヴァイオリンも教えてくれという? 空手も教えてくれとか?

料理教室に学びに行ったら、そこの先生は料理の専門家で、料理を教えてくれる。一つの師弟関係でしょ? ヴァイオリンも習いたければ、ヴァイオリンの先生の所に行く。しかしその先生は味噌汁さえ作れないかもしれません。

 

師匠を選ぶことを、どうしてそんなにおおげさに考えるんですか。

真言密教じゃないんだからね。麻原彰晃じゃないんだからね。師弟関係の、あれっていうのはとんでもないことで、仏教じゃないんですよ。

 

曹洞宗のお坊さんがたは、ものすごい立派な方もたくさんいるし、だからそういうお坊さんたちと仲良くして、いいところも悪いところも別に気にしないで付き合って、お坊さんたちの悪いところを言ったっても、お坊さんたちは気にしませんよ。すごく人格ができていますからね、別に問題はないんです。

 

座禅会に行くのはかまいませんし、在家得度式を受けても一向にかまいませんよ。お坊さんは一生懸命だから、この人に仏縁を作ってあげよう、あげようと、頑張っているんですね。そのお坊さまが知っているの曹洞宗だから、曹洞宗の教えを教えているんです。それでいいでしょう。そのお坊さんがテーラワーダ仏教を教えようと思ったら、それは困りますよ。

 

わたしが疑問に思うのは、真言密教みたいな密教系はあまりよくないんです……、あまりじゃなくて、よくないんです。そうでない限りは、好きなところに行って学んでみてください。別にどうったことはないんです。教会へ行って神父さんの話を聴いたってかまいませんよ。そこは、自分が学んでいく過程だからね。日本のお坊さんたちというのはね、結構性格のいい方々ですよ。人格者で、付き合ってみたら、なんのことなく、われわれの問題とか消えていきますよ。まあ、頑張ってください。

 

もう一つ、言わなくちゃあかんだけど。

わたしたちの師匠というのは、お釈迦様なんです。お釈迦様が完全な人格者で、一切間違いがない方なんです。だから師匠っていうのはお釈迦様なんです。お釈迦様には逆らったら大変なことになります。真理に逆らったことですから。しかし、お釈迦様が罰を与えるわけじゃないんです。あんまり逆らわないほうが、身の安全なんです。なぜならば、正しい道を教えているんだから。完全な道です。師匠と言えばお釈迦様なんです。

 

 

東京法話と実践会 2015.10.25

http://www.ustream.tv/recorded/76180966

 

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