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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

業をマネージメントする(2)業だから「個」が成り立つ

業をマネージメントする(1)整理整頓から続きます)

業のマネージメントをしましょう、ということを言いたいんです。カルマをマネージメントしましょう、と。

 

世界は業という言葉をものすごく誤解します。これは仕方がありません。人間に理解できる小さいものじゃないからです。業は、あまりにも巨大な働きで、人間に全部理解できることはありえないんです。

だから、宇宙を見てみるぞと思って空を見るようなものです。空を見上げたら見えるのは宇宙ですけど、本当にそうでしょうか? 宇宙の姿というのは人間の理解能力範囲を超えているでしょう。学者にとっても。いくら研究者であっても、宇宙は人間の理解範囲を超えています。だからと言って、空を見ればそれは宇宙なんですけど。そういうふうに簡単に、空を見上げれば宇宙が見えるんだけど、それで分かったと調子に乗ってはいけない、それだけなんです。

あなたに見える宇宙は確かに宇宙なんだけど、それで宇宙のことを知ったと思うなかれ、と、そういうことです。

 

業は人間には、宇宙のようなものなので管理できないのですが、それは構わない。わたしは今日、業の管理する方法ということをちょっと紹介したいと思います。昔から同じ話を言っていますけど。

 

業っていうのは、私自身がすべて業なんです。そうなってくると、あまりにも幅広くて何かわからないでしょう。体も「わたし」でしょう。自分の着ている服を選んだのも「わたし」でしょう。服の着方も「わたし」がやっているでしょう。ですから、すべて業なんです。どんな服を買うのか、どんな色にするのか。自由はないんです。業が決めます。

 

体はどんな形になるのか。どんな成り行きで体が変わっていくのか。どんな風に老化するのか。いつ死ぬのか。いつ病気になるのか。それを決めるのは業以外何でもないんです。だから業っていうのは、「個」がいるんだというのは業のことなんです。たとえば現代知識で、「人間の体というのは同じDNAでできていますよ」と言えば、個がなくなっちゃうでしょう? 個は成り立つんです。それは業ということなんです。だから完璧に同一の肉体を持っている動物というのは存在しないでしょう。

 

クローン技術は神様を冒涜してはいけないということで禁止しちゃったんですが、わたしはクローン研究はやったほうがいいと思っていました。道徳を犯さない限りは。なんでやってほしかったかというと、クローン技術で作られたものは「医学的に」同一なんですね。本当に同一なのか? クローンの二つの生命体を精査したら、本当に同一かと。たぶん違うはずなんです。それはわたしの推測でしかない。データがないからね。

 

業ですから、「個」が成り立つんですね。ですから、個がなければ警察も困りますよ。犯罪者の指紋を取ったりするでしょう。同じ指紋の人間がいるとなったら大変でしょう。遺伝子にしても、一人一人が違う。そうやって、差をつけるのが業なんですね。業っていうのは、行為から生まれるエネルギーです。行為というのはファンクション、機能ということなんです。だから、物体は、物質は存在しないんですよ。すべて機能をもっているんです。機能はさまざまだから、機能から物質だとラベルを貼るだけで、存在するわけではない。

 

空気にしてもいろいろと機能を持っている。その機能を合わせて、窒素やら酸素やら水素やらと言うんです。水素と言うためにはその機能がなければ。重さにしても機能なんです。窒素と言うためには、そのための機能があります。機能の差で違うものがあるんだと認識するのであって、モノが存在するのではなくて、すべてファンクション・機能であると考えているようなんです。

 

ですから、すべて業でしょう。行為ですから。指の爪を見てください。爪にも機能があります。何か仕事をしていますね。好みによって見事に仕事をするからもしれませんし、好みに逆らって仕事をするかもしれませんし。体の皮膚はその仕事があるんですね。皮膚は好みに合わせて仕事をやっているか、逆らってやっているのかというのはどうにもできないんですね。これは業っていうことになります。

業をマネージメントする(3)業は無量 に続きます)

 

(関西定例冥想会 2011.12.11

http://www.voiceblog.jp/najiorepo/1627672.html よりメモしました)

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【追記】

参考記事:

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