ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

性格が違う兄弟をどう育てる?

質問

「先月、駒澤大学で長老のお話を伺って、目から鱗のように思いました。仏教がこんなに現実的なのかと思って、帰り道でバス停がすぐそこにあるのに迷って、『あ、今までこういうことをしてきたんだ』と。それから人にぶつかられたのに、怒りがわきませんでした。

長老が『精神病は対応の間違いから起こる』とお書きになられた冊子をいただいて、内容は、小さな子供の時からいろいろな問題が起こってくるということでした。

娘の子供が、男の子が二人います。上の子はチームでやるスポーツをやって帰ってくると、お母さんにいろいろと愚痴をこぼすそうです。下の子は、キャプテンに選ばれて、弱いものを引き立てて引っ張っていくタイプです。性格が全く違う兄弟二人に、お母さんはどのように対応すればいいでしょうか?

 

回答(スマナサーラ長老)

 

お母さんが子供に何か言う場合は、お母さんの仕事っていうのは狭い仕事だからね。

お母さんは、わが子がうまく世渡りして、成功するようにと指導しなくちゃあかんでしょう。お母さんができる範囲は狭いんだからね、しかたがないでしょう

 

今の質問のケースだけに答えましょう。一般論ではなくてね。

二人の子供にお母さんは、「あなたは社会から非難を受けないで、周りからも非難を受けないで、どうすれば自分の能力を発揮できるのか、自分が成果を出せるのかと考えてください」と話してください。

 

上の子が間違っていて、下の子が正しいと、見た目ではそう見えちゃいますけどね。弱い人を引っ張って行った方が、一般論ではカッコいいんだけどね、それ言っちゃうと、「あんたは悪いが、この人は良い」と言ったことになるんですね。それは母親として言ってはいけない言葉なんですね。指導するコーチとかは言ってもいいですけどね。

 

ですから、誰だって不完全で間違いを犯すんですね。そこを理解してね、「あなたは、周りから非難を受けないで、どうやって自分の能力を上げていくのかと考えてください」と。そうすると、その二人にも、考える問題が出てくるんです。

 

例えば、弱いものを助けようとしたところで、自分が能力を向上することができなくなって、自分が首になるかも。そうすると自分が不幸になったことになるでしょう。一方で、弱いものをつぶして、つぶしていったとこで、「あなたは面倒くさい。あまりにも自我があり過ぎ。ワンマンだ、出ていけ」ということもあり得る。

そういうことを考えたほうがいいんじゃないかなあと思います。中道に。

 

<東京法話と実践会 2015.11.29

http://www.ustream.tv/recorded/78705448(期間限定公開動画)

(41:00~46:00)より書きました。>

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