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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

六根の意門とは何か?(中編)

六根の意門とは何か?(前編) から続きます)

物事の関連性を発見するのは、眼耳鼻舌身ではないんです。たとえば何か食べてみて「マズい」と感じたらそれで終わるべきなのに、「あなたの料理は下手です」と言うんです。その関係はどうやって作ったんですか? 目? 耳? 鼻? そうじゃないでしょう。意門ですね。

 

料理がマズかったのは、本当にそれを作った人の腕が悪かったからですかね? 客観的にまだ調べていないのに。そういうこでわれわれは結論に飛びついちゃうというのが、意門の働きです。

 

そこらへんは現代知識で理解できますね。仏教からみれば、脳細胞がなくてもこころが働きます。なぜならば宇宙に物質があって、こころがあるんだからね、こころがあると言ったらおかしいんですけど、物質があることを知る機能がありますからね。わたしたちも宇宙の一部でしょうし、物質がちょこっとあって、物質があることを知っているエネルギーを持っている。それを生命というんです。

 

「ある」ということを知っているエネルギーが起こる。だから、物質が先にあって、後から自分の存在に気づくというのはちょっと成り立ちません。ですから、認識機能・知る働きは別のエネルギーとしています。

 

われわれが知っている範囲では、物質の中に認識機能が入り込んでいるんです。入り込んで、別な物質の存在も知っているし、自分が入り込んでいる物質の存在も知っている。正しく知っているわけじゃないんだけど、とにかく「ある」ということは知っている。それがわれわれの知っている範囲ですね。

 

物質の中に認識機能が隠れている。物質と認識機能は離れるんだ、というのが仏教の立場なんですね。それは世間の知識ではわからないんです。わかりやすく言えば、こころが体から離れる、というものです。

 

こころが、肉体から離れることが可能であるならば、そのこころをどうやって知るのかと。そのこころは、見る・聞く・味わう、なんでもできます。体はないんです。認識機能が体から離れています。離れているんだけど、物質のエネルギーの変化は認識できます。味と音っていうのは、物質のエネルギー変化ですからね。「舌がないと味がわからない!」というんじゃなくて、味っているのは物質のエネルギー変化なんです。音っていうのはエネルギーの波動だけなんです。見えるっていうのも、ある特別な波動なんですね。波長ですね。

 

こころが肉体から離れると、制限なく物質の波長が感じられます。あまりにも制限がないから、こころがピントを合わせる。何を知ろうかなと。なんでも入ったら困りますから。たとえば、日常にあらゆる電波が飛んでいますけど、わたしたちの携帯はそこから選ぶんです。テレビにすべての電波が入っちゃうと映りません。テレビが受け取る電波は決めておきます。その電波が入るとテレビが映るようになる。

 

そうやって体からこころが離れたら、なんでも知り得る状態になっちゃうんです、物質の変化なら。それでは困りますから、いろいろとチャンネルを合わせて知ることにする。それが意門なんです。しかし皆様の場合にはそれが理解できない。われわれは現代知識で理解しようとするんだから、わからなくなっちゃうんです。その場合は、過去のデータを知ることはできないんです。現在あるデータを知るんです。それから、ねつ造するかしないか自分で判断する。体に関係ないんだからね。

 

そういうことで、こころは幅広く活動することになるんです。仏教でいう神通やらそういうものは、体を離れてからできるものなんです。そうでない限りはできません。こころが肉体の中に、物質の中に隠れている限りは何の能力もないんです。

 

そこは勉強になりますから憶えておいてください。役に立つかどうかは分からないんだけど。冥想を実践してサマーディをつくれば、肉体からこころを離してみることはできます。物質世界よりは広い世界だから、よく気をつけて訓練しないと。まずは、離れてみるだけ。ちょこちょこっと瞬間だけ。瞬間、瞬間、離れてみる。それからそれに慣れてもらう。ずーっと離れることになれちゃう。その気になったら離れますよと。それから、離れた状態について様々な訓練をする。入るものはなんでも受け取るんじゃなくて、ピントを合わせる。

六根の意門とは何か?(後編) に続きます)

 

関西定例冥想会 2012.05.26

http://www.voiceblog.jp/najiorepo/1732337.htmlより書きました。

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