ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

長生きしたい(2)

長生きしたい(1) から続きます)

質問に戻りますが、そういうふうに慈しみがあればとてもありがたいことです。

問題は、自分の子供の病気を治してほしいというところなんですね。それって誰でも思うことだから、全然シャレにならないんです。そんな程度でいいのかい、なんですね。自分の子供のことになったら、力が湧いてきて凶暴になってなんでもやる、というのは、それってやっぱり遺伝子ですね。遺伝子で生きていることは、アメーバさんもやっています。

 

もっと、そこより上のことをやる、ということをわれわれは言っているんですね。遺伝子がやれと言っているから、子供が幸福で長生きしてほしいというより、もっと上のこともやったほうがいいんじゃないですか。他の子供達も元気でいてほしいとかね。世界の子供達は誰でも病気になって死んでほしくないとかね。子供なら遊んで生活してほしいとかね。

 

自分の遺伝子が出してくる気持ちを、すべての生命に広げてみることで、遺伝子にやられたわけじゃないんですね。遺伝子の奴隷になったわけじゃないんですね。本当の力はそれなんですね。本能の力を乗り越えたところにあります。本能の力ならどうったことはない。

 

乗り越えちゃうんですね。わが子に対してすごい愛着が生まれたら、やっぱりどんな生命でもわが子に対して愛着があるんですね、と。だから、どんな生命も大事にしなくちゃいけないんだと思うところは、踏んばらないとできないんですね。そこで、遺伝子の奴隷じゃないんです。遺伝子というのは、自分の子孫だけ愛しなさいと。自分の遺伝子が、「お前は古いんだから死んでもいいや」と。子孫を残せ、と。動物は、自分の体まで食べさせる種類もいますよ。体を食べさせて母親は死ぬ。それを食べた子どもたちは、ほかの動物が来てパクパクと食べちゃうんだから、なんだこれはと。

 

タコの場合はね、六千個くらい卵を産みますけど、三か月間くらい自分の体で守ってきれいな水を送っているんですね。でも周りの魚たちが来て、その卵をパッと盗っちゃうんですね。そうすると、母タコは自分の足でさらに守る。でも、母タコはエサを食べてないでしょう。二か月間くらいたつと弱ってきて、その母親の足の間から魚たちがどんどん卵を盗って行ってしまう。だからほんの少ししか孵化しないんですよ。それで卵が孵化し終わると、母親の体がガクーンとなって落ちるんですね、海の底へ。落ちていくときも、ほかの魚たちが来て食べていくんです。ほんのわずかしか生き延びないね、タコたちが。

 

遺伝子はそんな程度なんですね。遺伝子が言うことをやるのか、まあちょっと、そこから次のステップに行くか。まずわれわれは遺伝子が、本能が出てきますからね。そこから、次のステップを踏んでみるんですね。わが子に対しては、ものすごい愛情・愛着が生まれてくる。そこから、次のステップに進んでみる。

 

それをやらないんだったら、意味がないんですね。

言いたい点は、理解しないんだからごまかしていますけどね。

 

質問をすべてまとめると、執着の世界なんですね。いかに執着を続けるかということです、わたしの脳でデータ処理すると。

 (長生きしたい(3) に続きます)

 

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目次5‐覚り/脳と仏教/ありのままに見る(正見) - 瞑想してみる

【目次】説法めも

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