(貧乏神 - 新年法要2016(5)から続きます)
人間が作る財産の半分以上を、人殺しのために使っているでしょう。
どれほどあほなことか。誰を守るために? 国を守るために? 政治家が、頭がいかれているんです。国民が払う税金でね。そんなに税金を取らなくても、自分たちの給料とか設備の維持管理の程度で十分でしょう。しかし取りまくっていますね。やりたい放題で、自分の金だと思っているんです。軍事力やらあれやこれやと。戦争がなかったら、あの何億も払って買う飛行機やら船やらがボロボロになるでしょう。
アメリカにしても、すべての収入が、地球のどんな国に対しても戦争して潰すくらいの軍事力を持っている。
なんのために? 個人がアメリカで生活することは大変なんです。いくらか収入が入っても、おそろしいほど取り上げちゃうんですね。
日本でもそうですが、アメリカでは一番最悪な犯罪は税金をごまかすことです。
人殺ししても、なんとか言い訳して罪を軽くしてもらうことはできます。しかし、税金の問題はなんの情状酌量もない。
ただそれをはっきり言わないだけ。
仏教だからはっきり言うと、(アメリカや日本などで)一番大きい罪は人殺しじゃない。払うはずの税金が足りなかったら逮捕されて、罰金を上乗せして払わなければいけない。で、そのお金でああいうふうなことをする。
ですから、わたしたちは極端に不幸になる感情を持って、やることが、あんまりにも愚かなことばっかりなんです。
その上また、神社に行ってご利益ちょうだいと。同じ気持ちでしょう。
(「生きる」ではなく「生かす」 - 新年法要2016(7)に続きます)
<スマナサーラ長老-新年祝福法要@マーヤーデーヴィー精舎 2016.01.17
https://www.youtube.com/watch?v=lRWqbF9hFBs より書きました>