ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

ヴィパッサナー実践がうまくいかないのは - 新年法要2016(10)

悪行為は愛着から生まれる - 新年法要2016(9)から続きます)

そう言うケースがありましたね。

旦那さんに毒を飲ませて保険金を取るとか。なんですかね。存在欲でしょ?

 

精密に幸福の法則はね、仏教でしか語られていないんですからね。

仏教で戒律をはじめ、すべての善行為は、自我の執着を減らす、管理する。

すべての現象を観察して、ありのままの姿を発見することで、執着がすべて消えます。

 

存在というそのものが、錯覚である、とわかるんです。

「わたし」ということが錯覚であると最初にわかって、それが存在そのものが錯覚であると発見した人が、最終解脱に達したことになるんです。だから、善行為の中で一番優れた善行為がヴィパッサナー実践なんです。

 

それをやっていない。

自分たちの固定概念を持ったまま、持ちつつ、やっているから、だから結果が見えていなんです。それはありえないんです。自分の固定概念は存在欲そのものでしょう。

 

わたしに、「自分に教えてちょうだい。わたしは医者です。弁護士です。偉い教授です」というのは、その時点でダメなんです。

それで怒って帰るんだからね。もし、そういう人に合せて(怒らないように)教えても結果がない。わたしは知っています。

 

自分の存在欲であらわれた思考で、その上に仏教を乗せても、土台が間違っているんです。

泥の上にしっかりとした建物は立てられません。しかし泥の中からは絶対に出たくない、という気持ちですからね。そういうことで、ヴィパッサナー実践をしてうまくいったり、いかなかったりと結果が出てくるんですね。

危険な祝福とは - 新年法要2016(11) に続きます)

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スマナサーラ長老-新年祝福法要@マーヤーデーヴィー精舎 2016.01.17

https://www.youtube.com/watch?v=lRWqbF9hFBs より書きました>

目次8‐講演会/お釈迦様のエピソード・ほか - 瞑想してみる

(新)【全目次】説法めも