ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

嘘をつき通すべきか否か?

質問

「過去にやった失敗が、ひどく他人を傷つけた場合、どうすればいいですか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

謝ればいいでしょう。

 

質問者

「たとえば、その失敗の事実を伝えたらものすごく傷つけてしまうと思うんですけど……」

 

回答 

そこら辺は、論理的に考えることなんですね。

人をだましまくって、それがばれたらその人が傷つくと思って、ずっとその人をだましておくのが良いのかと、そういう問題もあるし、自分が人に迷惑をかけないで生きていくことも自分自身の人格でしょうし。

 

ですから、どうするのかと。

自分がずっと詐欺師で人をだまし続けるのか。そこらへんをちょっと環境に応じて考えなくてはいけない。相手が知らなくても、たまにショックを受けても言った方がいい方があります。

 

謝ったところで、許してくれなかったらどうしようかと。

たとえば不倫しちゃって、奥さんに対して「この人をだまし続けてはいられない」と思って事実を言う。言った時点で本人が、そういうことを二度としたくないから言っているんです、結局は。やり続けたければいいませんからね。

 

そこで女性の方々は、変な態度を取るんですね。

「今までわたしをだましやがって。出ていけ、離婚だ」と。「五年間もわたしをだましていたんですか。もうあなたとは生活できない」と離婚したとしましょう。それは誤った人の性格なんです。

 

品格のある人間なら、(一)謝る。(二)許してあげる。

 

わたしたち一人ひとりが、まず、いつでも許してあげるということで生きてみるんです。

なぜならば、勝手に間違いを犯してくださいではダメでしょう。あくまでも正し生き方をしなくちゃいけない。そこで、正しい生き方をしなくちゃいけないという気持ちで生きているんですけど、いつだって人の失敗は許してあげましょうよと。そういうことで、一人一人が自分を戒めなくちゃいけない。

 

自分が生きているうえで失敗しちゃったら、自分が謝る。

謝っても人が許してくれなかったら、それはそちらのことで、こちらには関係がない。それだけです。

 

人生ってうまくいかないものですよ、結局は。

貪瞋痴で生きているんだからね。いろいろトラブルがあるものですよ。

 

<東京法話と実践会 2016.03.13

http://www.ustream.tv/recorded/84412689

01:10:00~01:14:00頃より書きました。>

f:id:thierrybuddhist:20160326130738j:plain

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