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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

食事で気をつけること(1)

質問

「出家の方は、食事は一日一回とのことですが、在家は食事についてどのように気をつけたらいいですか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

 

食事については、人間と人間が飼っている動物だけ、ちょっと頭がいかれているところがあるんですね。

ちょっとどころじゃない。

そこを直した方がいいんですよ。

これから説明します。

 

自然界の動物たちは、肉体を維持する量しか食べませんね。

別に頭がいいわけじゃないんです。たとえば肉食動物が獲物を捕って食べたら、同じ動物が目の前にいても「こいつも捕って食べましょう」とはしないんです。

 

ライオンがシカを食べたかもしれないけれど、お腹がいっぱいになったライオンの上をシカが飛び越えることもあります。そのときライオンはシカを見ようともしない。しかし、お腹が空いている状態にライオンがなってくると、シカを狙う。

 

仏教でそうした動物のことを畜生と呼ぶ。

それは派手な怠けで、昏沈睡眠状態なんですね。動物は煩悩がひどいんです。だからこころが働かないんです。いつでも眠っているような状態。機嫌がよくなったら目が覚めて、また寝る。

だから、食べたとたんまた寝る、ということになっちゃう。

 

細胞が、「寝てる場合じゃないよ」と言ってくると、「ああそうか。では獲物を捕ろう」と起きる。

だから早く捕りたいんです。早く捕ってまた寝たい。

 

だからこの生まれたときの煩悩で、畜生だから本当に悪い煩悩で生きているんです。昏沈睡眠の煩悩でね。

 

しかし食べるのは適量なんです。

動物は病気にならない。いえ、なりますけど、なったらすぐに死にます。動物の世界では薬はないんですね。

 

わたしたちになってくると、体重の問題から、血圧の問題から、コレステロールの問題、糖尿の問題、歯がぐらぐらになって入れ歯を使わなければならない……おかしいでしょう? 

猫なんかね、ボロボロの体になっても歯があるんだからね。

 

そこで人間として、何か変だと、理解してほしいんです。

人間が本能で食べることから、逸脱して、余計なことをする。

食べることは楽しみだ、ということにしちゃう。

これも仕方がない。人間の失敗すべて、自然の流れで起こるものなんです。

 

人間界は畜生界じゃないんだから、食べるために楽しみが必要です。

だから人間が原始人であっても、食べる前に歌ったり踊ったりするんです。興奮・刺激がこころに必要なんです。

 

動物にはいらん、そんなのは。

だから人間は元気がなくなっちゃうと、歌ったり踊ったりして、楽しみを得て生き続けている。

だからやっぱり、楽しみのほうがより栄養になる。

(次回に続きます

食事で気をつけること(2)本当の栄養剤

(関西月例冥想会 2016.3.27)

Pierre Gagnaire: Reinventing French Cuisine

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