前回
なんでも支え合わなければ成り立ちませんだからね。
栄養と言ったっても、物理学的自然法則ですよ。たとえば地球が宇宙に逃げないでしょう。逃げてもいいのに。「気持ち悪いや、この住んでいる人間が」とブラックホールまで逃げたらいいのにと思いますけど、逃げませんね。
太陽を栄養にして、一応、保っているんです。
その場合太陽の熱ではなくて、太陽の引力ですね。それがなくなったら、もう。
すべてのものが、その位置にあるのは、いろんなものが支え合っているところで止まっている、止まっているような感じなんです。止まっているわけじゃないんですよ。
たとえば太陽の引力が少々でも変わると、地球の位置が変わりますよ。
変わって、また、バランスのいい位置になるんです。すべての出来事はそういうことです。
火山が爆発したということは不自然な現象ではないんです。そのエネルギーがバランスをとっているだけ。
地震もとんでもない悪魔の仕業ではないんです。
地球のプレートのバランスがちょっと崩れていると、よりちょうどいいところに来なくてはいけないんです。それがくるだけ。
だから嫉妬を栄養にしちゃうと、細胞たちはその中でちょうどいいところに来なくてはいけないんです。
だから細胞ががんにならなくてはいけなくなるし、固くならなければいけないし、細胞分裂のスピードを下げなくちゃいけないし、といろいろなことになるんですね。
細胞が生きているんだから、廃棄物が出るでしょう。
しかし嫉妬、憎しみになってくると、廃棄物を出してはいけないんです。細胞単位の中で出さなくてはいけない廃棄物を、出しては困るということになる。栄養に合わせますからね。そういうことになるんです。
皆様、生ごみを捨てるでしょう。
インドやアジアの国では、豚を飼っている家がありますね。人間が食べたものを、口からべーっと出したものでも、豚にあげて、豚はパクパクと食べてね。
われわれアパート暮らしの人々は、生ごみをサッサとビニール袋に入れて早く処分したい気持ちでしょう。でも放し飼いで豚を飼っている人々にとっては、その生ごみがありがたいものでしょう。
昨日食べた食べ残しでも、一か月前に買った食べ物でカビが生えていても、「大丈夫です」と豚にあげる。
その環境によってなんですね。
環境によって、大事なものになる。アパート暮らしの皆様にとっては、すぐに廃棄処分しなきゃ、皆様の家で生ごみをそのまま置いておいちゃうと困るでしょう。冷蔵庫の食べ物はきれいなままで置いておいた方がいいでしょう。あまり場所もないんだから。
そういうことで、環境によってバランスをとるんです。自然が。
人間が、正しい喜びと、肉体を維持するための栄養で生きていれば、すごくバランスがいいんです。
喜びの代わりに、慈しみ、やさしさ、慈悲喜捨、理性、論理的に物事を客観的に考えるとか、そういうところでエネルギーを作ってほしいんです。喜びのエネルギーは。ただはしゃいでいるものではないんです。
パーティやってご飯を食べると楽しいんだけど、疲れるんですね。
ろくな喜びじゃないんです。
そういうことで、われわれにはポジティブ栄養がありまして、ネガティブ栄養がありまして、どちらでも豚みたいに食うんじゃないんです。
インド的なたとえは、豚とカラスなんです。豚とカラスみたいになんでも食うんじゃないよ。人間同じなんですね。
お釈迦様はカラスという言葉を使っていますね。
「カラスみたい」、なんでも食いやがっちゃって、という意味で。
ですから、ちゃんと栄養を選別して、ポジティブ栄養で生活しなくちゃいけない。
肉体は測ればわかりますからね、重さは。それでどれくらいご飯をあげればいいか、何グラムあげればいいかとわかるでしょう。
いくら食べられても、そのくらいで止めておいてください。
そんな難しくないと思いますよ。売っている弁当も計算してありますからね。
わたしは弁当なんか食べたら、「一日ちょうどいいな」と。満腹にはなっていないし、ちょうどいい。
ちょうどいいところで、液体を飲めるでしょう。水とか。
水っていうのは栄養じゃないんですね。水には制限量はないんです。体は液体で動いているんだから、液体を入れなくちゃいけない。
弁当を食べて、しょっちゅう水を飲んで、体を動かしてしまえばいいんじゃないかなと思います。
それ以上は……時間もありませんし、ありがとうございます。
(終わり)
最初から読む:食事で気をつけること(1)
(関西月例冥想会 2016.3.27
https://www.youtube.com/watch?v=Zlx4AdLAc54(期間限定公開動画)より聞いて書きました。)