ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

ストーカー事件を解決するには?(前編)- 仏教の答えは「病気に治療しなさい」

質問

「最近、女性がストーカーに襲われる事件を聞きます。事件の前に、女性が警察に相談したりいろいろと対処をするけれど、結局刺されてしまったり……。

もし智慧のある人なら、どうやって刺されずに、相手の人の執着も収めて、解決を図るのでしょうか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

 

わたしはテレビを観ないんだから、よくわからないんですが……。

そういうのはケースバイケースでね、対応すべきものなんです。

 

ストーカーをやる人々は誰だって、愛情・愛着・欲情ができた時点で、病気ですよ。

ストーカーをやらなくたって、人に対して欲情が現れたら、その時点で病気なんですよ。動物を見てください。発情期になったら頭がいかれているように活動するでしょう。喧嘩するわ、戦うわ、ムチャクチャなんですね。そのときはもう、病気なんですね。

 

自分の国の犬たちなんですけど、発情期になると、なんかいかれちゃって、呼んでも来ない。物の見事に無視するんですね。

みなさまもね、自分の子供たちの経験があると思いますけど、思春期になると、もう話は通じないんですね。何を言っても、入らない。だから、欲、この場合は性的な欲なんですけど、それが入ったらある種の病気なんですね。

 

病気だと分かった人は、身を守ることができます。

風邪をひいたら病気だとわかるでしょう。風邪には薬はありません。薬はないんだけど、自分でなんとか気をつけて、身体からウィルスが無くなる時期まで安静にしている。他に方法がないんですね。風邪をひかない方法があるかというと、そんな方法はない。

 

欲情も病気ですから、風邪をひいたような感じで、病気であるとわかったら危険なことをしないんですね。身を守って、その病気の期間を何とか過ごす。そこがない場合はね、ストーカーになるということは、風邪が肺炎になったような感じなんですね。

 

風邪は自分で治せるし、身体が自ら治す。しかし肺炎になったら? 体にはどうすることもできない。他人が、専門家がその人に対して薬を入れたりいろいろな治療をして面倒を見なくちゃいけないという、迷惑なことになるんですね。

 

ですから、ストーカーをやる人々は、精神的な病気だから、そこはどこかでそういう人々の精神治療をすることが必要なんです。

 

ストーカーになったことがけしからんと言っても、誰にだって性欲はあるんだから。

誰だってこれが発病して風邪をひいちゃいますからね。その中で肺炎になっている人々もいる。

 

だから、社会では、ストーカーになっている方々の心理カウンセリングや精神治療をする必要があります。それは病気として国が認めてくれるならば、何のことはないんです。

 

国はそう認めてないんだから、勝手に法律違反だと。法律では人の心は管理できんだから。法律で管理するのは行為だけなんです。「その人の周囲半径五百メートルは近寄ってはいけない」とかね。アメリカなんかいろいろしっかりやってますけど、距離で決めることくらいしかできない。

 

しかし、問題は精神だから、そこは医学的に治療しなくちゃいけない。

仏教的な答えは、ストーカーになる人々は、直ちに治療するということになります。

世間常識的にストーカー精神を、学校で教えるならば、「ストーカーというのは精神病です。その気配が自分にあるならば、直ちに専門家の治療を受けなさい」というノウハウは学校で教えなくちゃいけない。

 

若い子たちはそんなにストーカーにはならんだからね。

お互いに頭がいかれていて、付き合ったりケンカ別れになったり、また挑戦したり、また別れたりとかね。それはそれで全然問題ないんだけど。若くて明るい高校生くらいの年齢が過ぎちゃうと、それでもう、危険なことになってしまいます。

 

仏教的な答えは、病気に治療しなさい、ということなんですね。

 (続きます

ストーカー事件を解決するには?(中編)- 対策

 

スマナサーラ長老・東京法話と実践会 2016.06.12

http://www.ustream.tv/recorded/88196045 (期間限定公開動画)を聞いて書きました。

「ストーカー」は何を考えているか (新潮新書)

関連外部サイト:

女子大学生刺傷事件から考える、ストーカーの疾患性と対策 / 小早川明子×荻上チキ | SYNODOS -シノドス-

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