前回
そういうわけで、「これから」という言葉を憶えた?
脱皮する感じで、過去を捨てたほうがいいんですよ。今もあなたには、現実に生きている子供たちがいるでしょう? 子供も自分から離れていくし、「これからわたしがどうやって楽しく生きていくか」ということを考えてください。「やっと自分のことを心配して、かわいがることができます」と。悪いことだと思わないでください。やっと自分のことをかわいがってやる時間ができた、と。
「それでもさみしい」というのは、あなた自身の課題なんですね。
過去は脱皮しちゃったんだからね。子供は小さくなってくれませんし、「お母さん、あれやこれや」と絡まないしね。だから、子供二人はもう大人だから、あなたの仲間なんですね。この二人と仲間でグループ組んで、助け合ったりする新しい家庭環境を作る。それから結構仕事があると思いますよ。新しく人生を立て直さなくちゃいけないんだからね。
だから今苦しんでいるのは、過去を戻そう、戻そう、としているからなんですね。
過去を取り戻すとは、絶対に思ってはあかん。これはありえない。どんな世界でも。旦那さんが出て行ったケースだけじゃなく、旦那さんがいたっても、過去には戻れません。だから、人生は毎日変わっていくものなんですね。夫婦が仲良く暮らしていても、この夫婦が新しく、新しく、仲良く生きることを企画しないと。つまらなくなりますよ。
出ていったら出て行ったで。
子供も大きくなりましたし、「じゃあ、わたしが楽しく生きる為にはどうしたらいいか?」というのは、女性にとってはちょっと、大変やと思いますけど。どうしても何人かと一緒に生きるというね、誰かのために生きる、と頑張っているんだからね。子供のためにとかね、旦那のためにとかね。
そういうふうに洗脳されているんですよ。
洗脳されているから、「これから誰のために生きればいいのか?」というふうに、すごく寂しくなってくるんですね。誰かがいると、もう寂しさはないというふうになってしまう。それは脳が洗脳されているんです。
ですから、ちょっと男よりはきついんです。
だから、まず一つ目、わたしがどうすれば楽しく明るく元気でいられるのか?
生まれて初めて自分のことを心配してください。もういいんです、人のためにということは。
(続きます
法話・スマナサーラ長老 関西月例冥想会 2014.6.01
http://www.voiceblog.jp/najiorepo/2047354.html を聞いて書きました。
参考外部サイト:【70】 女性の生き方のモデル/怒りへの対処
女性でも男性でも、生きている上でいろいろな場面に出合います。何か問題に出合ったときには、ブッダの弟子たちが、その問題と似た問題に出合ったとき、どのように対応したかを参考にするとよいのです。……