前回
雨が降ったことはネガティブ? ポジティブ?
どちらでもないでしょう。ぶっ続けで二、三週間雨が降っても、それはネガティブでもポジティブでもないんです。
しかし、人間の主観でそれを見ると「ああ、大変だ。洪水になっちゃって。山が崩れた。地滑りになっちゃった」と大騒ぎするんです。
この場合はみんな悩んじゃうでしょう。これは人間の主観なんですね。
山に地滑りを起そうという気持ちはないし、山に水が入ると崩れてしまうだけ。
そちらに地面を埋め立てて家を作ったら、その家は流されますよ。経済的にも損をする。人が死んだりもする。
だからと言ってわれわれは、世の中に起こる出来事が「不幸だ」「罰が当たった」「神の怒りだ」とかね、くだらん原始的な思考を捨てましょう。
罰が当たったわけでもないし、神の怒りでもないし。神の怒りもない代わりに、神の恵みもありませんよ。物事は流れる。
われわれが歳を取ることは神の怒りですかね?
物事の流れでしょう。
それを宿題として見て、何か学ぶことは、われわれの進化ですよ。
(おわり)
最初から読む:
東京法話と実践会 2016.07.24
http://www.ustream.tv/recorded/89905720 (期間限定公開)を聞いて書きました。
仏教講義 26.人生改良計画 (3)クタクタの脳細胞を元気にする
スピーディーな人は、たった一つ、無駄な思考をしません。それで成功するのです。
「今晩のおかず、何にしようか」と一分で考えるのと一時間かけるのと、どちらが有効でしょうか? 当然、一分で考えるほうです。その余った五十九分の時間で何か役に立つことをし、そのように毎日を生きているなら、人生が成功しないはずはないでしょう。すべてのものは無常です。変化するのです。
この「あらゆるものはすべて変化する」ということを理解するなら、私たちはいろんなことを身につけることができるでしょう。