前回
親子が仲良くすること - 束縛の多い世の中で自由に生きる(2)
環境に逆らって、環境を壊して自由には生きられません。
人間っていうのは環境を破壊する。無知でわがままな人間は地球環境を破壊するから、生命は存続の危機に陥っている。
これってどういうことですかね?
地球のお陰で生きているその命が、地球環境そのものを破壊しているんですよ。
だから恐ろしい生き方です。有り得ない。わがままで、無知ですよ。
自然環境に適応すること。環境に対するやさしさ。地球の恵みを借りて生きているという覚人が必要なんです。「ちょっと借りているんだ」という。
山は自分のものじゃないんです。ちょっと借りて、幸せをいただいている。
川は自分のものじゃないんです。「ちょっと貸してちょうだい」というかんじで、生きていかなくちゃならない。
それってすごく美しい生き方でしょう?
ほんのちょっとだけいただきます、と。環境破壊しない。
キノコを採りに行ったっても、タケノコを採りに行っても、二度と生えて来ないほど破壊しちゃうでしょう。
そうではなくて、「ほんのちょっとだけちょうだい」とそういう気持ちで生きてみましょう。それが自分の自由なんです。
この条件を守るならば、自由に生きられます。
だから自由っていうのは、われわれの妄想で考えるものじゃないんですね。なんかちょっと違うものなんです。
破壊者、テロリストみたいに破壊していくことが自由なんじゃない。うまく仲良くすること、要するに自我を張らないことが自由というものです。
「ほんのちょっとちょうだい」と自然の恵みをいただいて、その分、自然にも感謝の気持ちでお返ししてみると、お互いすごくスムースなんですね。
(続きます
束縛の多い世の中で自由に生きる~本当の自由とは~
スマナサーラ長老法話 2016.07.17
(https://www.youtube.com/watch?v=Q_r3KpWK_JY&feature=youtu.be(限定公開動画)を聞いて書きました)
参考外部サイト:
Q: 地球環境問題
地球環境問題は正直どこらへんまできてるのでしょうか?仏教者として智慧を出すべきだと思うのですが。A: 答えは簡単です。地球関係が悪くなったのは人間の底知らずの欲、怒り、無知のせいでしょう。……