<前回 こころの病み② - 束縛の多い世の中で自由に生きる(12)>
自由への道順
- 節度を守って生きて、真理を発見することに挑戦する。
それだけです。
- 世界と対立しないで調和を保つ。
- 他の生命の尊厳を壊さないこと。
- すべての生命に慈悲喜捨の気持ちを実践する。
- 生きる上で何をしても、適度、適量を守る。
- 貪瞋痴の衝動を制御するために道徳・戒律を守る。
- 一切の現象は無常・苦・無我であると発見する。
これで自由になります。
生きることと輪廻は、「激流」と言います。
「激流」というのはブッダのことばですよ。
我々は激流に流されていて危険です。飛び越えることもできませんね。流されているんです。道順を追って激流を渡るんです。
ものすごく広い激流の河に流されているんですよ。飛び越えられませんから、順序を追って、激流を使って、激流の流れを計算しながら、石に頭がぶつからないように気をつけながら、着々と進めばいいんです。
渡っている間は、激流が必要です。
流されている自分を救いたければ、激流を使って泳ぐんです。
上手に渡って、解脱・涅槃という安穏の境地に入ります。
いい加減なやり方ではなく、お釈迦様のプランがあって、現実を無視しない世界に自由がドンドンと成り立って行くんです。
自由を目指して成長しなくてはいけない。
その場合は、激流を渡るという課題が出てくるんです。
それが真の自由です。
(終わり)
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束縛の多い世の中で自由に生きる~本当の自由とは~ スマナサーラ長老法話 2016.07.17
シリーズ全13回
親子が仲良くすること - 束縛の多い世の中で自由に生きる(2)
国と国民、それぞれの責任 - 束縛の多い世の中で自由に生きる(5)
社会と縁を切ったらどうなる? - 束縛の多い世の中で自由に生きる(8)