ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

心がやけどしている - ウェーサーカ祭2007(4)

<前回 欲はすべて体にある - ウェーサーカ祭2007(3)

 

世の中では、天国は永遠に幸せだ、と思っています。

みんな堂々と言いますよ。「天国に行ったら、亡くなったおじいさんが天国で楽しく暮らしているんだよ」と。わたしは一度もそういうのは見たことがないんですね。

 

「天国は最高の境遇だ。人が死んだら天国に行くんだ」とみんな思っています。

「本当にそう知っているのか?」と聞いたら話は別ですけどね。

お釈迦様は天界もよくご存じですが。

 

人間の快楽だけじゃなくて、天界にあると言われるナントカという快楽があるとしても、「そういう世の中の幸福・快楽よりも、渇愛をなくすことが幸福だ」とすごく科学的に幸福を語っています。

 

われわれは、嫌な病気にかかっているようなもので、ものすごくやけどしているみたいな状態なんですよ。体中全部。こころも体も。

やけどしている状態なんです。

 

手や足をやけどすると、いろいろなことをするでしょう。なめてみたり、氷に付けてみたり、水を掛けたり。痛みが消えるまで。

やけどしたら、氷水につけても痛いんですよ。氷水に触れた瞬間は、「気分がいい」と思うんだけど、次の瞬間にまた痛みが出てくる。

 

人間っていうのは、精神的にすっごくやけどしています。

だからイライラしている。

やけどしている人が、なんでもいいからと体につけてみるんです。冷たくて気持ちよくなるだろうと思うものを。

 

つけてもつけても、痛いのは痛いんです。

 

そういうふうにわれわれは、こころがやけどして、苦しんでいる。

だから、いろいろな美しいものを見ては、見ては、この痛みを和らげようとしている。

美しい音楽を聴いて、このやけどの痛みをね、和らげようとしている。

 

とにかくありったけのおいしいものを食べて、このやけどの痛みを和らげようと、一生懸命頑張っています。

だから、われわれは「いくらあっても足らない」という生活をしています。

 

とにかく死ぬまで、とにかく儲けることに必死なんです。

これはいくら言ってもやめられません。ものすごく財産があるアメリカでも、ほんの少しでも利益が下がると、凶暴に世界中を狂わせちゃうんです。

大石油会社を持っている人々も、ちょっとした十円の値下がりでも、驚いてものすごく興奮する。いきなりモノの値段を上げちゃって、それで損した分を取り戻そうとする。

 

いくらあっても足らない、と怯えているんです。

われわれも同じことで。なにかこころの中にやけどがあるんですよ。

 

美しいものを見ないと、じっとしていられないでしょう?

音楽を聴かないと、ものすごくイライラが出てくるんです。食べたものがおいしくないと、もう我慢できなくなるんです。身体によい感触がないと、ものすごくイライラするんです。

(続きます

どこか足りない - ウェーサーカ祭2007(5)

 

ウェーサーカ法話(2007年5月12日)アルボムッレ・スマナサーラ長老

https://www.youtube.com/watch?v=sQT_7Z4XbwA を聞いて書きました)

 

Skin Burns: A Look at Types, Treatment, and Burn Centers

パティパダー巻頭法話(145) ブッダにも躾出来ない人

 「欲に等しい火はない。」こころに欲が現れたらこころが火傷します。

身体も火傷したらもとの美しい姿には戻りません。こころも欲によって火傷して形を変えてしまうのです。

これが、性格というものを築くのです。

「火傷」は文学的な表現だけではありません。欲に陥ると、人は居ても立ってもいられなくなります。火事なので、何をするかとわからない状態になる。思考が内回りで暴走して、外の情報、アドヴァイスなどは入らなくなります。

 

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