ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

三番目の「ありのまま」とは? - 悲観的にみる癖をどうするか?(3)

<前回 順番に注意! - 悲観的にみる癖をどうするか?(2)

 

そして次、皆様の能力はそこまでなんですね。頭で理解できるのは。

ネガティブでみるか、ポジティブでみるか、それなりに客観的にネガティブのものはネガティブ、ポジティブなものはポジティブでみる、というステージが三つでしょう。

 

それで人間の能力がそこでギリギリ終わり。

 

しかし次元を破ったら、もう一つあるんです。

 

物事はネガティブでもみないし、ポジティブでもみない。

価値を入れない。

そこはほんとうの、ありのままというんですね。

 

それには、われわれの知識次元を破った、なにか、理解、智慧というものをね、何か経験が、何か超越した経験が必要なんですね。

そうすると、すべてのものは智慧の角度からみられる。

 

そういうことで、順番は、こうなります。

人間というのはネガティブでみる性格とポジティブでみる性格の両方がある。それはどちらも危険です。

ですから、一応ポジティブにみる訓練をする。

それから、ネガティブなものはネガティブである、ポジティブなものはポジティブである、とちゃんと区別判断できる人間になる。これが二番目。

それが終わったら、すべて乗り越えて、そういう評価や価値観でみない。それは頭では理解できないことなんですね。頭の能力はその前の段階で終わっちゃうんですね。

 

そういうふうにみて、お釈迦様がおっしゃっている、無限の幸福を安らぎと言うものに達することができます。

(続きます

悪循環のループ - 悲観的にみる癖をどうするか?(4)

 

スマナサーラ長老 東京法話と実践会 2016.10.30

http://www.ustream.tv/recorded/92526227 (期間限定公開)を聞いて書きました。》

 

 参考書籍:

ありのままの自分(サンガ選書) (アイデンティティの常識を超える)

ありのままの自分(サンガ選書) (アイデンティティの常識を超える)