きのう11/23(水・祝)「法話と実践会」が、午前は幡ヶ谷区民会館、午後はゴータミー精舎で行われました。
法話と実践会とは……
「スマナサーラ長老指導のヴィパッサナー冥想の基本が学べる冥想会です。全員参加の質疑応答コーナーのあと、初心者への冥想指導(経験者は自由冥想)が行われます。」
日本テーラワーダ仏教協会 - #jtba【ご案内】11/23(水・祝)「法話と実践会」 ... | Facebook(ゴータミー精舎Facebookより)
スマナサーラ長老の法話はUstream http://www.ustream.tv/channel/jtba で中継される場合もあります。(幡ヶ谷区民会館が会場の場合は中継がありません。会場の規約によるそうです)
また、梛 (@jtba_talk) | Twitter にてツイートによる実況中継も。
時系列で上記ツイートを読めるツイログは、こちら 梛(@jtba_talk) - Twilog
きのうの法話ツイートでは、子供のあの存在感は「こころ」に由来する、というお話からスタート。
人間も動物も微生物も平等に心を持っています。しかし、それぞれの肉体に制限されて、肉体の条件の範囲で心が働く。このリミットのなかで生きている。
— 梛 (@jtba_talk) 2016年11月23日
動物も人間も、子供はやけに元気で存在感が大きい。子供はまだ知識もないし、世界がどんなものか分からない。
しかしあの心が、体のサイズと関わりなく大きく働いているんです。
— 梛 (@jtba_talk) 2016年11月23日
心を大きさで表現するのは良くないが、我々の心より、子供のこころはもっと大きく働いているんです。我々は体の範囲だけ。子供の存在で電車の車両いっぱいに心を大きくできる。
さらに、アメリカ大統領選でトランプが人々のこころを掴んだのも、この「こころの広げ方」にあったのだと続きます。
アメリカでもトランプとヒラリーどちらの心が広く活動したか。だいたい低レベルの感情をすぐ広がるから、トランプは不動産を売る感覚で、差別感情やらを掻き立てて広げて広げて選挙に勝ったんです。
— 梛 (@jtba_talk) 2016年11月23日
つぎに、「こころの広げ方」の正しいやり方とは……!
俗世間で考えた方法には、無知で考えることだから、必ず副作用があります。仏教で教えているのは副作用のない方法なんです。
— 梛 (@jtba_talk) 2016年11月23日
慈悲の瞑想もそれ。他の生命とエンパシー、共鳴する。日本語で共感というのも同じ意味と思いますが、怒りなどの悪感情に共感するのは危険。
そうではなく、別なエンパシーがあるんです。怒っている相手の苦しみを見るんです。相手の感情と一緒になることではなく、相手の苦しみを心配して助けてあげるという、慈悲の気持ちで共感するんです。
— 梛 (@jtba_talk) 2016年11月23日
トランプさんがやったような汚い感情かき立てる共感ではなく。ヒラリーさんはそれが下手でした。
エンパシー empathy とは、辞書で調べてみると「人の気持ちを思いやること」。英語での意味は「ability to understand another person's feelings」とあって、「他人を理解する能力」なのですね。
「シンパシー sympathy」のほうが日本語でなじみのある言葉です。こちらの意味は、「the feeling of being sorry for somebody」で「同情」「相手の気持ちに同調する」ということです。
たとえば、トランプさんの煽りに乗ってしまうことが「シンパシー」ですね。
一方で「エンパシー」は、「移民に向ける怒りは、貧困や不安感から発生しているのだから、移民を排斥しようとするより社会福祉制度を充実させて貧困対策に注力しよう」というようなことかと思います。
エンパシーの能力は、慈悲の冥想で育てられるそうです。
逆に言うと、慈悲のこころなく行うエンパシーは、もしかしたら実はシンパシーになってしまっているのかもしれませんね。
参考:慈悲の冥想とは……
http://www.j-theravada.net/3-jihi.html
ヴィパッサナー冥想の実践に入る前に、まず心を落ち着かせるために「慈悲の冥想」を行います。基本的に「慈悲の念」「慈しみの心」があると、実践の土台として大変役立つのです。……
(追記)
一方で「エンパシー」は、「移民に向ける怒りは、貧困や不安感から発生しているのだから、移民を排斥しようとするより社会福祉制度を充実させて貧困対策に注力しよう」というようなことかと思います。
と書きましたが、エンパシーは「仕事がなくて貧困で不安でいっぱいになって、それが移民のせいだと思っているから、移民に怒っているのだな」と、ここまでかなと思いなおしました。
そのエンパシーを経て、次のステップ(社会福祉制度など)へ行く場合もあるでしょう。
ところで、今みたら、このブログの読者数が ”100” に!!
♪ともだち100にん でっきるっかな♪ という歌を思い出しました。