ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

こころの広げ方 - シンパシーよりエンパシー

きのう11/23(水・祝)「法話と実践会」が、午前は幡ヶ谷区民会館、午後はゴータミー精舎で行われました。

 

法話と実践会とは…… 
スマナサーラ長老指導のヴィパッサナー冥想の基本が学べる冥想会です。全員参加の質疑応答コーナーのあと、初心者への冥想指導(経験者は自由冥想)が行われます。」 

日本テーラワーダ仏教協会 - #jtba【ご案内】11/23(水・祝)「法話と実践会」 ... | Facebookゴータミー精舎Facebookより)

 

スマナサーラ長老の法話はUstream http://www.ustream.tv/channel/jtba で中継される場合もあります。(幡ヶ谷区民会館が会場の場合は中継がありません。会場の規約によるそうです)

 

また、梛 (@jtba_talk) | Twitter にてツイートによる実況中継も。

時系列で上記ツイートを読めるツイログは、こちら 梛(@jtba_talk) - Twilog

 

きのうの法話ツイートでは、子供のあの存在感は「こころ」に由来する、というお話からスタート。

 

さらに、アメリカ大統領選でトランプが人々のこころを掴んだのも、この「こころの広げ方」にあったのだと続きます。 

 

つぎに、「こころの広げ方」の正しいやり方とは……! 

エンパシー empathy とは、辞書で調べてみると「人の気持ちを思いやること」。英語での意味は「ability to understand another person's feelings」とあって、「他人を理解する能力」なのですね。

 

「シンパシー sympathy」のほうが日本語でなじみのある言葉です。こちらの意味は、「the feeling of being sorry for somebody」で「同情」「相手の気持ちに同調する」ということです。

たとえば、トランプさんの煽りに乗ってしまうことが「シンパシー」ですね。

 

一方で「エンパシー」は、「移民に向ける怒りは、貧困や不安感から発生しているのだから、移民を排斥しようとするより社会福祉制度を充実させて貧困対策に注力しよう」というようなことかと思います。

 

エンパシーの能力は、慈悲の冥想で育てられるそうです。

逆に言うと、慈悲のこころなく行うエンパシーは、もしかしたら実はシンパシーになってしまっているのかもしれませんね。

 

 

参考:慈悲の冥想とは……

http://www.j-theravada.net/3-jihi.html

ヴィパッサナー冥想の実践に入る前に、まず心を落ち着かせるために「慈悲の冥想」を行います。基本的に「慈悲の念」「慈しみの心」があると、実践の土台として大変役立つのです。……

 

(追記)

一方で「エンパシー」は、「移民に向ける怒りは、貧困や不安感から発生しているのだから、移民を排斥しようとするより社会福祉制度を充実させて貧困対策に注力しよう」というようなことかと思います。 

と書きましたが、エンパシーは「仕事がなくて貧困で不安でいっぱいになって、それが移民のせいだと思っているから、移民に怒っているのだな」と、ここまでかなと思いなおしました。

そのエンパシーを経て、次のステップ(社会福祉制度など)へ行く場合もあるでしょう。

 

ところで、今みたら、このブログの読者数が ”100” に!!

♪ともだち100にん でっきるっかな♪ という歌を思い出しました。