昨年末のスマナサーラ長老の法話会で、こんな質問がありました。
「テーラワーダ仏教協会に来たりお布施をしたりすることについて、だまされているのではないかと、親から反対されます。協会に行くと言いづらくなり、かと言って嘘もつけないし、一体どうしたら……?」
スマナサーラ長老の回答は、
「元々われわれは、親が賛成しないものをしょっちゅうやっています。
いくら反対する親でも、子供が選んだ道で幸せになっているとわかったら応援するのですよ。
その点は問題ありません」
そして、日本社会の宗教嫌いについてこのように分析されていました。
日本では、宗教に対していろいろとネガティブな感情はある。
なぜなら日本にある新興宗教組織は、反社会的で迷惑をかけている組織です。
しかしすごく勢力がある。
ということは、そういう悪組織が現れる環境もある。
それを応援する連中もいる。
だからほかの人々は拒絶反応を起こす。
そのうえで、一般的な親や周囲の人々について、「その中に仏教も入れちゃった、ということ」だと。
仕方のないことです。
その人は、証拠を調べないで善悪判断して、犯人と決定してしまっただけなのです。
そんなことはみんなやっていますから。
だからあなたは、「じゃあ、お母さんは自分で調べて、わたしには見えない危険なところを教えてください」と言うこともできるでしょう。
証拠なく判断してはいけませんよ、とさりげなく指摘することです。
でもね、とスマナサーラ長老。「皆さまだって同じですよ」と続けました。
わたしはずーっと、仏教は宗教ではありませんと、毎回言っているのだけど、ここに参加する人々も「やっぱり宗教ではないのか」という気持ちをいまだに捨ててないでしょう。
ぎくー(;・∀・) と、なった方ー?(^o^)丿
そういうことで、わたしたちにもそれなりに弱みがあるから、その弱みでやられるということは当たり前です。親に反対されるとか。
それはこちらにもまだまだ、弱みがあるっていうことになるのです。
その「弱み」が自分にあるのでしょうか? あるとすれば、どうしたらいいのでしょうか……?