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慈経を写経(2)Challenge

前回記事 《慈経の写経》 Metta suttamを写経してみよう を書いたところ、数名の方からご助言をいただきました。

ありがとうございます!

 

前回こちらでご紹介したものより、もっと写経に適した漢訳を教えていただきました。

それが以下になりますが、パーリ語からの訳し方に少々疑問符が付く箇所もあるということです。

たとえば、二行目の「正直言語…」の部分は、パーリ語では「スワチョ―…」ですが、スワチョ―の意味は「人の言葉をよく聞く、教わりやすい人」なので、「正直言語…」ではないほうが良いようです。

 

 

『慈愛經』

如是修習之賢善 以此親証寂清涼

常養勤快与真誠 正直言語意和婉

待人和藹不驕慢 知足易養俗物少

倹朴六根悉平静 謹慎謙虚不俗攀

慎勿違反繊細罪 以免将来智者訶

応常散発慈愛心 唯願衆生得福安

普願一切諸衆生 心常喜悦住安楽

凡有生命強或弱 高壮中等矮粗細

可見或是不可見 居於隣近或遠方

已生或是將生者 一切衆生常安楽

願彼恒於一切処 不鄙視亦不欺瞞

仮使憤怒怨恨時 心亦不念彼得苦

尤如母親以生命 護衛自己独生子

願能如此於衆生 施放無限慈愛心

慈愛遍及全世界 上下地平四維処

遍満十方無障礙 無有敵意或仇恨

無論行住或坐臥 若是心中覚醒時

応常培育此正念 此乃最高之德行

心中不落於邪見 具足戒德与慧観

去除欲楽及貪念 必定不再生於胎

出典:http://buddhistscript.blogspot.jp/2012/08/karaniya-metta-sutta-mandarin-language.html

 

 

 

また、下記のサイトでも慈経の漢訳があります。

http://www.dhammatalks.net/Chinese/Thanissaro_Bhikkhu_Metta.htm

 

ただ、パーリ語の慈経からみて意味がピッタリという漢文は、今のところ見つからないということです。

 

でも慈経こそ写経したい経典のひとつですよね。

そこで、一番上に載せた漢文『慈愛經』を基に、パーリ語の意味にそくした漢文にしてみるというのはどうでしょうか?

 

まずは手始めに、「正直言語…」の箇所を「スワチョ―(suvaco:人の言葉をよく聞く、教わりやすい人)……」という意味の「易教」からはじまる漢文にするとしたら、どういうふうにしたらいいでしょうか。

(慈経のパーリ語と日本語訳はこちらをご覧ください。

http://www.j-theravada.net/sutta/Metta_Suttam.html

 

どなたかアイディアをお持ちの方、ぜひ教えていただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

 

(たとえば、「易教柔和不傲慢」というのはどうでしょうか?? 漢文だと意味がとおらなくなりますか……?)