ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

100人が語る戦争とくらし

図書館に、こんな本が置いてありました。

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100人が語る戦争とくらし

 

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「残飯シチュー」

進駐軍の食べ残しを煮込んだシチュー。闇市の人気メニューでした。”

 

これは、この世界の片隅に の中で、すずさんと義姉さんが闇市で「うま~♡」と食べていましたね。

 

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特攻隊のページ

 

知覧(ちらん)の 知覧特攻平和会館 に行ったことがあります。

ここでは、当時の特攻隊員を氏名や出身地から検索できるのですが、子供たちは自分と同じ苗字や住所に近い地名で検索していました。

そうすると、より身近に感じるようで、検索で出てきた隊員の詳しい情報を、時間をかけて読んでいました。

 

飛行機での特攻隊だけでなく、水上特攻隊の「震洋」の展示もありました。水上特攻隊は資料があまり残っていないのですが、飛行機の特攻隊と同じくらい戦死者がいたそうです。

ここでも戦争の深淵をのぞき込む思いでした。

 

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 戦争とくらし全三巻の最終ページ。

「沖縄の日本復帰とアメリカ軍基地

1072年5月15日、沖縄が日本に返還され、日本に復帰しました。(中略)

しかし、アメリカ軍の基地は、復帰後もそのまま残り続けました。沖縄県の人々は、「核も基地もない平和な島」を願っています。

 

「戦争とくらし」の完結の文章が、上のような現在進行形の文体で終わるということ。

戦後70年にわたって解決されない問題があって、その最たるは沖縄のことなのだと再確認させられます。