ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

ヴィパッサナー3ヶ月の初心者です

質問

「ヴィパッサナーを3ヶ月前から初心者としてやっています。歩く冥想を一時間くらい、夕食の後行うようにしているんですが、そのあとの座る冥想と立つ冥想を続けて行った方がいいのか、少し時間をおいてやってもいいのか、その点をお聞かせください」

 

回答(スマナサーラ長老)

 

できるだけやってみてください。

あなた方は形にとらわれているんだからね。

 

ヴィパッサナー冥想とは、思考妄想を抑えて、幾らか精神的に落ち着いていることなんです。だから義理で一時間歩く冥想をするんだと言っても、結局はストレスが溜まっちゃう。ストレスがなくなって穏やかになっていく冥想なんですけど、逆効果になっちゃうんですね。

 

楽しく実況中継で料理するわ、掃除機をかけるわとやりながら、ああ気持ちいいなということになってみてください。だからできるだけ長い時間実況中継でいなくちゃいけない。実況中継と言っても、ポイントは思考しないこと、妄想しないことなんですね。

 

基本的な意味を理解してください。

理論をね。みんな理論を忘れるんですね。

わたしはものすごく長い時間がかかっちゃうんですよ、理論を教えるために。

そうやって教えても、みんな理論をきれいさっぱり忘れちゃって、形式的なやり方に執着する。そうすると結果がなくなっちゃう。

 

そういうわけで、歩く冥想を一時間しようか二時間しようかという答えは、わたしにはできません。できるだけの時間ヴィパッサナーをやってほしいんです。それは歩く、立つ、座るに限っていません。

 

この三つは簡単だから、真面目に実況できます。

料理しながら実況しようとすると、それほど真面目にできなくなっちゃうんですね。それだけなんですね。料理しながらヴィパッサナー冥想できる。掃除機をかけながらヴィパッサナー冥想ができる。部屋の片付けをしながらヴィパッサナー冥想ができる。

 

ヴィパッサナー冥想というのは何も考えていない。思考しないでただ体を動かす。

 

それが冥想になっているか、なっていないか、すぐわかります。なんとなく落ち着く。なんとなくストレスがたまらない。疲れない。仕事が終わったら、ああよかった、という楽しみで終わっちゃうんですね。

 

そこをチェックしてください。

疲れがなくなったか、ストレスが消えたか、こころが穏やかになったか。初心者にはそれでいくらか経験ができてくると、自分の本来のこころの働きと戦わなくちゃならなくなりますけどね。今はその程度で憶えておいてください。

(終わり)

 

 

法話と実践会(スマナサーラ長老)ゴータミー精舎2017.11.12

https://www.facebook.com/jtheravada/videos/vb.138184189576792/1556274701101060/?type=2&theater

を聞いて書きました。

ツイッター

スマナサーラ長老の法話メモ(@jtba_talk)/2017年11月12日 - Twilog

 

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