YouTube法話ガイド1
すでにご存知の方が多いと思いますが、一年くらい前から、日本テーラワーダ仏教協会事務局がYouTubeでスマナサーラ長老の法話を配信しています。動画は合計で、のべ90万回以上視聴され、チャンネル登録者数は現在のところ約5000人です。
チャンネルのトップには新着動画以外に再生リストが7つ表示されています。
- 「スマナサーラ長老のパーリ経典解説」
月に一度程度ゴータミー精舎で行われている経典解説講座です。動画の説明文には、題材の経典を確認できるリンク先が載っています。説明文は途中まで表示されていますが、「もっと見る」という箇所をクリックすると全文が表示されて経典のリンク先も見ることができます。解説終了後には質疑応答がありますので、こちらも見逃さずに要チェックです。
- 「ブッダの知恵で答えます」
スマナサーラ長老へ寄せられたありとあらゆる質問に長老が回答なさっています。質問の千本ノックのようなコーナーです。長老へ質問されたい方は、協会ホームページの掲示板か協会のメールアドレス(info@j-theravada.net)で質問を送ることができます。また、動画のライブ配信があるときには、YouTubeのチャットでも質問できます。
- 「人気のアップロード動画」
1995年に撮影された法話などもラインナップされています。「心と病気の関係」というタイトルの法話は3万回以上も視聴されています。30代のスマナサーラ長老が謙虚ながらも鋭い語り口で切り込んできて、引き込まれるように聞き入ってしまいます。
- 「危機を乗り越える」
東日本大震災、新型コロナウィルス感染症に直面したわたしたちに、ブッダの知恵で乗り越える勇気を与えてくれます。これを聞いて気持ちが落ち着いた方も多いのではないでしょうか。
- 「慈悲の瞑想」
慈悲の瞑想に関する疑問や違和感の解消に役立ちます。中でも「慈悲の瞑想フルバージョン−生命の真理に達する実践」は2019年に宮崎県で行われた法話で、1時間40分に渡って詳しく説かれています。会場の緑の木々に囲まれた背景と相まって、深く染み込むような特筆すべき説法となっています。
ヴィパッサナー瞑想のやり方が基礎から解説されています。「レッスン1、ものを動かして元に戻す瞑想」から「レッスン8、座る瞑想」まで合計10本の動画で構成されています。これだけのやり方を一度に学べるのは初めての機会ではないかと思います。
- 「こどもQ&A」
子供達が抱く疑問や悩みにスマナサーラ長老が答えています。最終回の14回目「人権侵害ってどういうことですか?」では、よく長老の法話にも出てくる「人権侵害」について定義から具体例まで説明されています。他にも「餓鬼について」「宗教とは何か」など、こどもQ&Aというカテゴリーながら、一般の法話での理解をさらに深める質疑応答が見逃せません。
事務局のYouTubeチャンネルは2018年12月から配信を始めていますが、それ以前からUstreamやFacebookで法話会の中継や音声のみの配信がありました。遠方に住んでいても法話を聴けたことは、仏道を継続して歩んでこられた一因でした。次第にライブ中継だけでなく録画の利用も一般的になり、時差を気にせず視聴することができるようになりました。
そうした長年の下地があって、現在の活発なYouTube配信につながったのではないかと思います。人が集まる法話会はしばらく中止になりましたが、法話自体は毎回配信されるようになりました。
また、動画の音声や字幕などの質も格段に上がっていることに皆さんもお気づきかと思います。配信作業を担っているスタッフやボランティアの方々の尽力に感謝いたします。
この連載では、YouTubeチャンネルの法話紹介などをしていきたいと思います。物理的な距離を超えてブッダの知恵を学んでいけるように、微力ながらお手伝いできたら幸いです。
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この記事は「パティパダー2020年6月号」に寄稿しました。
パティパダーは日本テーラワーダ仏教協会が毎月発行しているもので、スマナサーラ長老の連載法話やカナダ在住のチャンディマ長老の連載法話、ゴータミー精舎便り、ダーヤカ会議通信(日本テーラワーダ仏教協会のスタッフ会議の報告)、パティパダー俳壇、今後の行事や各種講座、会員の自主活動のご案内などが載っています。
読んでみたい方は日本テーラワーダ仏教協会の事務局までお問い合わせしてみてください。
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