ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

少し安穏を感じ始めました

質問

「以前の法話の時に、わたしと呼べるものはあるかと、頭の天辺から足の爪先まで調べました。(中略)心についても、わたしと呼べるものはあるのかと調べました。

それで安穏を、安らぎを感じました。

このような方法でよろしいでしょうか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

 

それは言葉ですからね。言葉はいくらでも変えられますから。

今日の説法からいえば、自分の中で主語が消えたら安穏なんです。また現れる恐れがあるのならば、集中してさらに実験しなくてはいけません。集中的に徹底的に、100パーセントのデータをとって、結論が自動的に、当たり前と、わたしがいないということは当たり前だと、これはものすごくしっかりするまで、心配があるなら頑張った方がいいと思いますね。わたしに言えるのはこれだけです。

 

知識で頑張っても、わたしがいないということはわかるんですよ。

知識はちょっとやばいんです。悪くはないんですよ。知識で頑張ってわたしがいないと発見しても、すごく安らぎを感じますが、だんだん時間が経つと、知らないうちに細菌が出てきて、またわたしを作る可能性があります。それはステージがあるんですよ。わたしではないという発見にたくさんのステージがありますから、そのために我々は実践方法を教えているんです。最終的には、すべての現象が、一時的で、わたしだけではなく一切現象が一時的で、生じて滅する、生じて滅する、これだけしかないと発見すると、これは「わかる」んじゃないんです。発見すると、プログラムは終わりです。ご自分でそういう風にチェックしてみてください。

(終わり)

東京 法話と実践会 スマナサーラ長老 2018年11月23日

動画

https://www.facebook.com/jtheravada/videos/368432943898539/

法話メモ

https://twitter.com/jtba_talk/status/1065775981963567104