ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スッタニパータ(経集)5.彼岸に至る道の章、7(6).学生ウパシーヴァの質問 Suttanipātapāḷi 5. Pārāyanavaggo 7(6). Upasīvamāṇavapucchā

5月26日(2017)東京 ゴータミー精舎にて、スマナサーラ長老のスッタニパータの解説講座がありました。 今回の経典は、スッタニパータ(経集)5.彼岸に至る道の章、7(6).学生ウパシーヴァの質問です。 1075(1069).‘‘Eko ahaṃ sakka mahantamoghaṃ, Anissi…

5月のおてらおやつクラブ

金積寺さんのFacebookより 金積寺さま、皆さま、いつもありがとうございます。 皆さまの功徳に随喜して回向いたします。 (ノ・ω・)ノ:・.::・トドケークドクー さて、「おてらおやつクラブ通信」というメールを定期的に受け取っているのですが、その中の「皆…

法話と講演会の動画 - 宮崎県開眼山明星寺

週末に宮崎市にて行われた、スマナサーラ長老の法話動画をご紹介します。 まず開眼山明星寺にての法話です。 #jtba 宮崎市の開眼山明星寺様がスマナサーラ長老のご法話をFacebookライブ中継してくださっています! https://t.co/1809X9nM0c — 日本テーラワー…

100人が語る戦争とくらし

図書館に、こんな本が置いてありました。 100人が語る戦争とくらし 「残飯シチュー」 ”進駐軍の食べ残しを煮込んだシチュー。闇市の人気メニューでした。” これは、この世界の片隅に の中で、すずさんと義姉さんが闇市で「うま~♡」と食べていましたね。 特…

クンダリニー症候群と仏教冥想に関連性があるのか?

質問 「インドで冥想をしている人をたくさん見てきました。 クンダリニー症候群なども、仏教徒は精神集中する対象(神など)がないから、そういう弊害に陥ってしまうのではないでしょうか?」 回答(スマナサーラ長老談) 妄想だけではなく、なにか証拠があ…

仏教は偶像崇拝をしているのか?

質問 「仏教の祈りと冥想の『対象』は何なのでしょうか」 回答(スマナサーラ長老談) 仏教の祈りと冥想の対象は「自分」です。 自分がいるのならば、そのほかは「他」でしょう。 相対的に成り立ちます。自分と他人は。 結局、わたしたちは「自分がいるんだ…

「祈り」とは

質問 「祈りとは、なんでしょうか」 回答(スマナサーラ長老談) 「生きとし生けるものが幸せでありますように」を、「生きとし生けるものが幸せでありますようにと、(神様)お願いします」と言うと、それはあなたがおっしゃっているような西洋的な祈りです…

『生きとし生けるものが幸せでありますように』の『幸せ』とは何ですか?

《前回 幸せの相対性 - ブッダ ラボ - Buddha Laboratory から続く質問です。》 質問 「慈悲の冥想で、『生きとし生けるものが幸せでありますように』の『幸せ』とは何ですか?」 回答(スマナサーラ長老談) それは、あまり細かく定義しません。 「幸せであ…

幸せの相対性

質問 「判断は、“絶対的、相対的”に行わないというお話でしたが、幸せについてはどうでしょうか?」 回答(スマナサーラ長老談) 幸せも、まず相対的な幸せがあって、相対性を超えた幸せもあります。 それは、比較するものがないのです。仏教用語にしたらそ…

相手の罪が悲しくて許せなくて

質問 「自分がすごく大事に思っている人が、他の命を奪うような取り返しのつかないようなことをしてしまったと知り、そのことが悲しく許せない気持ちになります。どうすればいいでしょうか?」 回答(スマナサーラ長老談) まずは、自分にはほかの人を裁く権…

智慧とは、どういうものでしょうか?

質問 「智慧とは、どういうものでしょうか?」 回答(スマナサーラ長老談) そのときどきで、「”こうすればいい、ああすればいい”とわかることが智慧ではないのか」という質問の趣旨でしょう? それには、智慧とは別に、われわれは別な単語を使っています。 …

ウェーサーカ祭 Wesak 2017 Tokyo,Japan

5月7日(日)東京 なかのゼロ小ホールにてウェーサーカ祭が開催されました。 まずは、午前の部の動画を。Facebookにて見られます。(期間限定公開) http://fb.me/BDCwNroa 54:00頃から スマナサーラ長老の法話 午前の法話は、ウェーサーカにちなんだ「お…

悩みがない人はいるのでしょうか?

質問 「悩みがない人はいるのでしょうか?」 回答(スマナサーラ長老談) 悩みのない人間はいません。 悩みのない生命もいません。 生きているならば、悩み苦しみというのはインストールされているんですね。 悩み苦しみがあるから、生きることに頑張っちゃ…

死が怖くて、じっとしていられません

質問 「強迫神経症で二十年以上、薬を飲んでいます。 死が恐怖で、変わりゆくものを元に戻そうとして、自分のこころの不安を取り除こうとして、掃除などしてクタクタになるまで動いてしまいます。 死が怖いということや、じっとしていられないことに対して、…

sato caraṃ (サトーチャラン)~勇者は新たな冒険へと旅立つ - スッタニパータ 彼岸道品 学生ドータカの問い4

sato caraṃ (サトー チャラン)とは、「サティを持って生きる」という意味だ、というのがスマナサーラ長老の解説でした。 さて、ここで問題です。 この日本語訳のなかで、サトー チャランに該当する箇所はどこでしょうか? 1066(1072) 師は言われた。 「ドー…

道場めぐりを終わらせるヒント。kathaṃkathiṃ(カタンカティン)とは?- スッタニパータ 彼岸道品 学生ドータカの問い3

さて今回は、2つ目のパワーワード「kathaṃkathiṃ(カタンカティン)」です。 1063(1069)でドータカさんは次のように、釈尊にお願いします。 「わたくしは、神々と人間との世界において何ものも所有せずにふるまうバラモンを見ます。あまねく見る方よ。わ…

nigghosaṃ(ニッゴーサム)とは?- スッタニパータ 彼岸道品 学生ドータカの問い2

この経典に出てきた3つのパワーワード nigghosaṃ(ニッゴーサム) 波が生まれない境地 kathaṃkathiṃ(カタンカティン) あいまい、中途半端 sato caraṃ (サトー チャラン) サティを持って生きる から、経典の意味に迫っていきたいとおもいます。 今回は一…