ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

蚊が腕に止まったときはどうすればいいですか?

質問 「生きとし生けるものと人間の関係ですが、 蚊が腕に止まったときはどう考えればいいですか?」 質問(スマナサーラ長老) ほかの生命は殺さないんだけど蚊は殺してもいいんじゃないか、という前提で質問されている気がしますけど。 「(あなたの考えは…

「ブッダ・ニミッタ」とはどういうものですか?

質問 「ブッダ・ニミッタという修行法があると聞きました。自分がしっくりくるブッダのイメージを作るという方法です。 この間、会社で自分の悪口を言われているところを偶然聞いてしまって、怒りが収まらなくなりました。慈悲の冥想やヴィパッサナーをやっ…

「価値の高い、低い」とは何か

質問 「価値の高いものと価値の低いものとはなんですか」 回答(スマナサーラ長老) 価値の高い・低いが分からないことは結構ありますよ、世の中に。 これは何なのかというと、先がわからないという法則なんですね。 だから占いは成り立ちません。将来は誰に…

「一切は無常」という真理が無常でない理由

質問 「無常と法則の関係はどういうものですか。」 回答(スマナサーラ長老) 無常とは法則です。 無常とは法則を語っています。「一切は無常であり」は法則です。だから真理は変わりませんよ、と言っているんです。一切は無常だったら、真理は変わらないと…

阿羅漢が死後、消えてなくなってしまうのは虚無的では?

質問 「阿羅漢に達した人々は、死後、肉体が滅びた後は、ろうそくの火が消えるようになくなってしまうのでしょうか? 涅槃の安らぎに達したこころが、消えてなくなってしまうというのは、ちょっと虚無的な感じがします。 それとも、お釈迦様が入っていたよう…

お釈迦様は解脱後もなぜ冥想した?

質問「解脱したお釈迦様が、その後も冥想したのはなぜですか?」 回答(スマナサーラ長老) その質問は、曹洞宗の一部のお坊さんたちが、明確に間違えであると知っているくせに、言っていることです。 勘違いしないでほしいのは、何かを得ることが解脱ではな…

戒律は解脱後も必要か

質問 「仏教の戒律は、解脱した後も必要ですか?」 回答(スマナサーラ長老) 戒律と言うのは、感情を制御することなんですね。感情でやるのではなく、理性でやります、というだけの話ですよ。 世の中では戒律についていろいろな人が、間違って間違って、間…

価値あるものを得る - 捨てるということ(7・最終回)

前回 両立はない - 捨てるということ(6) そこで理性を働かせてください。 あなたは常に捨てていっているんだから、いい加減で、無知で、理性の一かけられもなく、感情でいるなよと。 損する流れですよ。大事なものを捨てて価値のない者を得る。大事なもの…

両立はない - 捨てるということ(6)

前回 捨てて進む - 捨てるということ(5) 真理はそういうことです。 仏教では絶対的な神というバケモノ、物の怪を人間の妄想で作るんじゃなくて、本当に絶対的なことを教えたんです。 なんで人間が物の怪を作ったんですかね、神という。 捨てるということ…

捨てて進む - 捨てるということ(5)

前回 幸福への道 - 捨てるということ(4) この人はなんか、一般人の常識と違ったことを言っているんじゃないかな、と思うかもしれませんが、そうではないんです。 あなた方は毎日買い物をしているでしょう。そのとき捨てることをやっていない? ときどきか…

幸福への道 - 捨てるということ(4)

前回 ほうそく - 捨てるということ(3) 法則という言葉はどうにもならないことです。 われわれにとっては、法則の中でどう管理するのかと言うことなんです。法則を変えますということは不可能です。 たとえば、50ミリリットルの水が入るグラスがある。グラ…

ほうそく - 捨てるということ(3)

前回 法則は変えられない - 捨てるということ(2) 仏法というのは、法則を教えています。 法則を発見するというのは大変なこと。科学者の世界でも、法則を発見した科学者はほんの一部です。法則を発見したアインシュタインののちにも、すごい科学者が出て…

法則は変えられない - 捨てるということ(2)

前回 捨てるということ(1)- そこに喜びも成長も成り立つ 子供が遊びたいのは動物法則なんです。 動物の子供は小さいときは遊ぶんです。人間の子供は遊ぶ時間をギリギリまで捨てて、その時間で勉強したり新たなものを学ぶ。だから、遊ぶ時間を捨てて、知識…

四念処のうち、「法の観察」の冥想方法

「四念処 法の観察」 スマナサーラ長老法話 眼耳鼻舌身意について(2016年東京ウェーサーカにて) http://www.ustream.tv/recorded/86877225 (期間限定公開動画) ヴィパッサナー冥想は四念処経に基づいてやるんですね。 そこで、身・受・心・法という、体を…

捨てるということ(1)- そこに喜びも成長も成り立つ

スマナサーラ長老・東京法話と実践会 2016.04.24 ツイログ:http://twilog.org/jtba_talk/date-160424/asc 何か捨てなくては何か得られないというのは自然法則です。 それを理解して納得すれば、なんの問題もなく人生は流れるんです。 われわれはどこかでそ…

食事で気をつけること(10)バランス

前回 食事で気をつけること(9)栄養は仏教的に大きなテーマ なんでも支え合わなければ成り立ちませんだからね。 栄養と言ったっても、物理学的自然法則ですよ。たとえば地球が宇宙に逃げないでしょう。逃げてもいいのに。「気持ち悪いや、この住んでいる人…

食事で気をつけること(9)栄養は仏教的に大きなテーマ

前回 食事で気をつけること(8)落ち着いた楽しみ 食べることで煩悩を作るなよ、こころを汚すなよと。 隣の奥さんが昨日すきやきパーティをやったんだからといって、うちでもやらなくちゃ、というのはやめてください。そこは煩悩でしょう。 すきやきパーテ…

食事で気をつけること(8)落ち着いた楽しみ

前回 食事で気をつけること(7)楽しいから食べている できれば、めんどくさがって食ってみてください。 面倒くさいし、手が汚れるわ、皿を洗わなくちゃいけないわ、食べて口の中に入ったものをみると気持ち悪くなるわ、こんなことをよくやるわと。でも仕方…

食事で気をつけること(7)楽しいから食べている

前回 食事で気をつけること(6)一食で一日走れる わたしはいろいろ自分の体で実験するときには、一食じゃなくて、全く食べる暇がないときもありますね。 そこで今日は食べることができませんでした、とわかるんですね。 食べられなかったのは、忙しかった…

食事で気をつけること(6)一食で一日走れる

前回 食事で気をつけること(5)変な “ 経済学 ” たまに、悲しいんだけど、子供たちをみていると、ちょっとデブというか太り過ぎの子がいるんですね。 可哀想でしょう、子供のころからそんなふうに癖がついたら。 「お前食いすぎでしょう、そんなに食うなよ…

食事で気をつけること(5)変な “ 経済学 ”

前回 食事で気をつけること(4)ガソリンとして 一日一食か三食うんぬんではなく。 一日一食っていうのはお釈迦様が科学的にかんがえているところで、車には燃料タンクがありますね。その大きさはエンジンの能力に合わせているでしょう。小型車は一リットル…

食事で気をつけること(4)ガソリンとして

前回 食事で気をつけること(3)楽しみを追及し過ぎて 人間が集まるときは食べることがメインテーマになっているんですね。 いつでも人間というのは何か食べるものを持って来て、その周りで会議をするんです。 どんな会議でも同じことでしょう。国際会議で…

食事で気をつけること(3)楽しみを追及し過ぎて

前回 食事で気をつけること(2)本当の栄養剤 でも、それともう一つ道があって、生きる為にどうすればいいかと。 それは楽しみということで、人間の肉体があるときだけなんですね。 それで、昔の原始時代にね、 獲物を捕って来ても、食べるだけでは楽しくな…