質問「やらなきゃいけないと分かっているのに先延ばししてしまいますが、これはどういうことですか?」
回答(スマナサーラ長老)
それは怠けなんですね。
怠けで先延ばしすることさえも苦しいんです。本当は。
最初からやりたくないって言う気持ちがあるんです。やりたくない気持ちも苦しいんです。怠けが割り込んで先延ばしする。するとさらに苦しくなる。そうやって自分で苦しい世界を作っているんです。
何かやった方が気持ちいいんですよ。何かをやって「終わった! 」という気分はものすごくいいものですよ。あなたはあんまり経験していないんです、それを。
子供たちは何で楽しいんですかね? ちょびっと下らん事やって、「できたーやったー!」と大騒ぎしていますけど。我々大人は、「下らん事やって」と思いつつも、相手が子供だから誉めてあげますけど。子供はよくやったという気分でいますよ。
そこは忘れないでほしいんですね。「やった!」という気分になるのは幸せなんです。すごく幸福なんです。脳がものすごく喜びを感じて元気になるんです。このやりすぎることっていうのは、脳に非常な栄養なんです。
だからあなたは脳に栄養を与えていないんだから、脳が栄養失調なんですね。
怠けは癖になるんです。いったんはじまったら、海の中の渦巻きに入ったような状態なんです。どうにもならないです。だから、とにかく踏ん張って横に泳がなくちゃアカンです。ちょびっと横に泳いだら、水が安定している。(渦巻きから抜け出している)
一つか二つか三つか、これだけは、これだけは今やります、というのをまずやってみてください。そうするとあなたの「やった!」という気分が入ってくる。それを繰り返せば次から次へと悪循環が消えてしまいます。がんばってください。
法話と実践会(2014年9月14日(日)実施)よりメモしました。
動画:http://www.ustream.tv/recorded/52643301 動画上時間は、01:27:00~01:30:30頃