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Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

ヴィパッサナー冥想は一番高い徳 - 功徳(1)

スマナサーラ長老 関西月例冥想会 2016.1.17 午後の部よりかきました

https://www.youtube.com/watch?v=-RPBzse6tjU

 

ヴィパッサナー冥想は、一番高い徳になります。

ヤサ長老が今、ある経典を勉強しています。その経典は、インドネシアヤンゴンにいたときに気に入られたということでね。その経典はわたしがあまり使わない経典です。全く使わないわけじゃないんだけど、昔、曲がりなりにも学者でしたから、微妙にでも「あやしいな」と思う経典は使わない。純粋にお釈迦様の言葉という、学術的にはっきりとハンコが押されているものを参考にします。

 

その経典の中で、

釈尊があるバラモンになられた時(過去世)、かなりすごい人で、学問をすぐに憶えてしまって、先生が「自分はもう年寄りだから、あなたがたくさんの弟子たちに教えてください」と言って、助手として千人ぐらいの弟子たちに教えていました。その人はそうやって金持ちになりました。

 

それだけじゃなく、代々、ものすごく財産があって、どのくらいあるかと調べてみたら、あまりにもあるんです。

それは、八代目まで、金を儲けて儲けて、貯めて貯めてきたものでね。日本人とは考えが違いますね。たとえば「これはこの家で代々受け継がれてきた財産だ」とずっと守るでしょう。それが、この場合は違ったんです。先代が貯めた財産は別に措いておいて、自分が儲けて儲けて、ただ貯めて、死ぬ。次の代の人も、先代までの財産に手を付けずに、自分が儲けたものをただ貯めて、死ぬ。財産が貯まるだけ。意味がないんだ、と。全部寄付するぞ、と。わたしはご先祖様のようなおかしなことはしません、と。

 

そこから話がちょっとおかしくなっちゃいますけど、

貧しい人に金貨を持って行ってくださいと、銀の鉢に、銀貨や金貨をいっぱいいれて、それは八万四千枚。次に金の鉢にまた小判をいっぱい入れて、それも八万四千枚。わたしは、数字があやしいなあと。(笑)

 

豪華な車もまた、八万四千台。

ちょっと、ふつうの車でも八万四千台と言うのは。怪しい数字ですね。ほかにも、ライオンの皮とかも、八万四千枚。そんなにライオンがいるわけないでしょう(笑)。

 

そこは措いておいて、

寄付した財産が、想像を絶する天文学的な数字だと説明したかったんです。天文学的な何兆単位の財産を全部あげた、と。

 

このバラモンが、このお布施を受ける資格がある人が一人でもいるならば、ということで、

水桶を持って傾け、水が落ちますようにと唱えた。そうすると、水が落ちなかったそうです。ということは、そのお布施を受けるべき道徳がある人は一人もいなかったんですね。

 

それで、「では、わたしの道徳で、このお布施が大果になるならば、水が落ちますように」と言ったら、落ちたそうです。

 

そのストーリーと言うのは、アナータピンディカ居士が貧乏になっちゃったときね、

周りは「お布施したんだから貧乏になったんだ」と言ったんですけど、アナータピンディカ居士はそうは思っていないんです。それで、お釈迦様が、「あなたはまだお布施をしていますか?」と。居士は、「やっていますけど、固いご飯と酸っぱいスープだけですよ、今は」

 

お釈迦様は、「それは気にするなよ。問題はこころだ」と言って、

その巨大なお布施のエピソードを話しました。

(次回 経典のポイント - 功徳(2) に続きます)

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