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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

『幸せ』とは何ですか?

質問 「仏教が言うところの、『幸せ』とは何ですか?」 回答(スマナサーラ長老) 仏教が言うところの、というより、科学的に「幸せは何ですか?」ということですよ。 別にあの人が言うことがわたしの幸せだ、というのはおかしいでしょう? そういう科学的に…

お釈迦様がおっしゃった「苦」とは何か

質問 「長老は、ご著書でドゥッカ(苦)について様々な言葉で表現されていますが、お釈迦様がおっしゃった『ドゥッカ(苦)』の本当の意味はなんでしょうか?」 回答(スマナサーラ長老) わたしが書いているのが、お釈迦様がおっしゃった意味のドゥッカなん…

最終回・第八禅定まで|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(6)

(感覚のエントロピー|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(5)から続きます) そういうものを見て、お釈迦様が結局「苦」だろうと、おっしゃったんです。これで経典のメインポイントを終わります。 次。 お釈迦様にしてみれば、哲学的分析では、時間の…

感覚のエントロピー|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(5)

(無価値論|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(4)から続きます) それで経典は終わります。次のセクションは管轄外と言うことになります。 そこでいったんまとめて終わって、付属として、残り(次のセクション)も説明します。ちょっと、現在の皆様…

無価値論|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(4)

(感覚は変わる|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(3)から続きます) それでは、感覚は苦であるという経典に入ります。 ある比丘が、お釈迦様のところへいらっしゃって、お釈迦様に礼をして座りまして、お釈迦様にこういうことを報告しました。 「わ…

感覚は変わる|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(3)

(生きることは感覚だ|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(2)から続きます) 今から経典の中身を説明しますが、感覚が苦であるということは変わらないんです。生きることは苦であるとお釈迦様がおっしゃったんだから、感覚が苦でないといけません。し…

生きることは感覚だ|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(2)

(生きることは苦?|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(1)から続きます) わたしは現代思考を使って、生きることは苦であると、一応説明するんですね。何でわれわれは呼吸しているのかと。頭でっかちの答えもありまして、そうでない答えもあります。…

生きることは苦?|パーリ経典講義「相応部六処篇受相応」(1)

(この記事は、スマナサーラ長老によるパーリ経典講義「相応部六処篇2受相応2独坐品独坐経」 http://gotami.j-theravada.net/2010/06/ustreamdhammacast.html を聞いて書きました) わたしが初心者に冥想を教える場合は、一つのポイントを説明したりします…

「一切の感覚が苦である」とはどういうことですか?|Buddha’s brain

質問者 「『一切の感覚が苦である』とはどういうことですか?」 回答(スマナサーラ長老) お釈迦様は、科学的に説明しています。最近はBuddha’s brain*1 という本が出ていましてね、できれば英語で読んでみてください。日本語訳はちょっと仏教用語がね……。…

ペットを飼うということ

質問 「『これで幸福になると思って何かできたとしても、手に入れたものから新たな苦しみが増えてしまうのです』と書いてあって、犬を飼う例が出ていますけど、『一つ手に入れて、楽しくなって別の苦しみができる」というのは理解できますが、『苦しみがたく…

冥想に成功するポイント(3)存在欲を放っておく

(冥想に成功するポイント(2)怯えも怒りの一種 から続きます) 怯えがあって、それから、「逃げるか・攻撃するか?」を決めるんです。だから初めからみじめなんです。なんでも攻撃的に生きている人も、結局はみじめ。怯えがなければ、そんな凶暴になりま…

冥想に成功するポイント(2)怯えも怒りの一種

(冥想に成功するポイント(1)これでもう苦しまない から続きます) そこで、楽しみと、幸福感・喜悦間を引き起こすのは、こころなんです。こころはそれを期待するんです。人間の肉体的な楽しみにしても、楽しみを作るのは脳なんです。だから脳が、いくつ…

冥想に成功するポイント(1)これでもう苦しまない

質問 「スマナサーラ長老の著書『これでもう苦しまない (学研新書)』 *1 の中に、『仏教は、経験する苦しみに比較すると、経験する楽しみは決して割に合わないという立場なんです』と書かれていますが、これはどういう意味ですか? 楽して儲けられない、とい…

寂しい(7)最終回・二つの解決策

(寂しい(6)怒りの一人ぼっち、慈悲の一人ぼっち より続きます) わたしたちはどうすればいいのか。 独立は成り立たない。だから自我張っちゃうと失敗する。いつでも世界は契約です。契約でお互い結ばれていますからね。自分が約束した条件は真面目にこな…

寂しい(6)怒りの一人ぼっち、慈悲の一人ぼっち

(寂しい(5)奴隷にしたい より続きます) わたしたちのこころの中で、煩悩がありましてね、怒りがあって、嫌なものはつぶさなくちゃいけないし、欲が出てくると、好きなものだから自分がなんとかして獲得しなくちゃいけなくなるし。 煩悩だけあると、すご…

寂しい(5)奴隷にしたい

(寂しい(4)優しさに付いている糸より続きます) そういうことで、わたしたちは他人を自分の仲間にしたくて、仲間にすることは簡単ですけど、うまくいかない理由は「奴隷にしたい」からなんです。家来にしたいんですね。 友人関係でもうまくいかない場合…

寂しい(4)優しさに付いている糸

(寂しい(3)誰かに依存したい より続きます) 世の中の優しい言葉も糸がついています。 それはボランティアであっても糸がついているんです。世界で派手にボランティアをやっているいのは、キリスト教の方々でしょう。しかし、どこでも好まれないんです。…

寂しい(3)誰かに依存したい

(寂しい(2)エゴイストで寂しがり屋より続きます) 人間とは、生命とは何かと学ばなくてはいけないんです。 サルの群れでも、ボスがオスたちと喧嘩するでしょう。サルは一人では生活できません。群れでいなくてはいけない。なのに、一匹一匹エゴイストな…

寂しい(2)エゴイストで寂しがり屋

(寂しい(1)「犀の角のごとく」の正しい意味から続きます) しかし、こういう問題がわたしたちにはあります。 わたしたちは一人一人がエゴイストなんです。 われわれのこころが、自分のことしか知らないんです。世の中を見ていても、これは自分が見える世…

寂しい(1)「犀の角のごとく」の正しい意味

質問 「寂しさということについてなんですが……。 自分の生活・人生のバックグラウンドをなしてるのが「寂しさ」ということなんじゃないかと最近思い始めています。長老や仏教の本に寂しさという言葉があまり出てこない気がするんですよ。 寂しさを回避しよう…

仏教には感謝の概念がない?(後編)

(仏教には感謝の概念がない?(前編)から続きます) それだけでは仏教の話は終わりませんよ。 生きることは苦であって、仕事も勉強も遊ぶことも、なんでもかんでも苦の連続で、最後に死ぬことも苦なんですね。長生きしたいなというのは、長く苦しみたいな…

自我と執着(前編)

質問 「自分は自我が強くて、人にどう思われているか、仲間内でどう評価されているかが気になります。 また、あの人には会いたいけれど、この人には会いたくない、という執着の気持ちに振り回されることが多くて、そんな中で長老の話が耳に入りました。自分…

不健康でネガティブ?|生きることは「苦」

問 「お釈迦様は生きることが苦であると教えられていますが、そうであるならば、人間の存在意義とは何なのかと、解脱以外にないのかと思ってしまいます。それだけが存在意義になってしまうのかと。生きているならば、喜びや楽しみがあるはずで、解脱しか存在…