質問
「パーリ語でKodha(コーダ)は、『憤怒』と訳されていて、それはVera(ヴェーラ)と似ているようなんですが、この二つは違うんですか?」
回答(スマナサーラ長老)
Veraは恨みですね。Kodhaというのは興奮の「もう怒った!」。
(怒りを)持って行っちゃうと、Veraなんです。たとえば、敵に対してはVeraです。自分の子供が変なことやっちゃうとKodhaなんですね。敵ではないんですが、すごく怒るんです。
自分のことを邪魔する誰かのことを思い出して怒る場合は、Veraなんですね。直らないんですね。いわゆる「引きずる」。
引きずる怒りがVeraで、カッカと怒ってすぐ直る怒りはKodhaです。
機嫌が悪い状態の場合はDosa(ドーサ)です。
Dosaは性格的に不機嫌で、特別に何かあってもなくても、機嫌がいつだって悪い。性格的なものはDosaっていうんですね。
質問者「Byâpâda(ビャーパーダ)とは?」
Byâpâdaは「お前殺してやるぞ」という結構きついんですね。それは相手が敵であるかどうかは関係ないんですね。Veraの場合は引きずる。Byâpâdaになると、何かやっちゃう、やりたいんですね。
仕返ししたいんですね。その場合はByâpâdaです。
何もできない場合は、どこかそういう場所に行って呪ったりする場合は、Byâpâdaなんですね。「あいつに罰が当たりますように」と、自分に何もできなくてそういう迷信的なことをやっちゃう。
(関西月例冥想会 2015.3.8
https://www.youtube.com/watch?v=RYXeW3eH01w 49:20~53:20よりメモしました)
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