ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

「悟りの光」って何ですか?|慈悲の瞑想

質問「慈悲の瞑想の、“悟りの光があらわれますように”という意味は何でしょうか?」

 

 回答(スマナサーラ長老)

生きることは苦なんです。生きることは死ぬことなんです。瞬間、瞬間、死なないと、命は成り立たないんです。思考は死んで新しい思考が生まれる。細胞が死んで新しい細胞が生まれる。だから、ご飯食べることも「死」なんです。ご飯食べたらから老いるんです。ご飯食べなかったら死ぬんです。そういうことで、すべて死なんです、世の中は。

 

わたしたちは生きていきたいという錯覚を起こしているんです。この錯覚がないことが智慧なんです。それが悟りなんです。ものすごく自由になるんです。何の錯覚もなく。

 

すべての生命には、最終的な解決はそこにあるんです。それで一切の苦しみがなくなるんです。

そこで「悟りの光が現れますように」というのは、生命に対してわれわれが念じられる、究極の幸福なんです。

錯覚がなくなりますように。生きていきたい、という。生きていくことで何かいいことがあればありがたいですが、何もないんです。

 

犬は悟れませんですけど、犬も輪廻転生するんだから、いつか悟りに達してほしいと、生きる苦しみを乗り越えてほしいと思うことは、決して間違えじゃないんです。

 

そういうことで、「悟りの光が…」は生命に対して演じられる究極の願いなんですね。輪廻転生の苦しみがなくなりますようにと。

 

生きていきたい、生きていきたい、生きていきたい、とばっかし思っているんだけど、誰も生きていられませんだからね。あり得ないことを期待して苦しむんですよ。それがなくなって心が完全に穏やかになって完全に解放されて、解脱に達する、その境地が悟りというんですね。

 

「光」っていうのは智慧に対して使う文学的な言葉なんです。パーリ語では光と言ったら智慧という意味になるんです。まあ、日本語でも暗黒と言ったら「何も知らない」ということでしょう。暗黒の反対は光ですからね。

 

関西月例冥想会 2015.06.07

https://www.youtube.com/watch?v=tadfClGVCbo よりメモしました。

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外部関連エントリ:慈悲の瞑想のことば http://www.j-theravada.net/3-jihi.html より抜粋

生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものにも悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)

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