質問
「無常なら、自分自体はどこにあるのですか?」
回答(スマナサーラ長老)
ないんです、もともと。
ないんです、結局。それがおもしろいんです。なぜかというと、その場面その場面で対応すればいいんです。それで精神的に楽になって、どんな変化にも対応できる。
自分がいると、変化に対応できないんです。
たとえば、会社でプレゼンテーションをするのにどうしゃべろうかと、家で準備しても、会社に行ったらその場に対応してしゃべるんです。
映画があるかないかというなら、「あると言っちゃえ」なんですね。ホントは画像のコマの集合です。静止画像の。今はデジタルだから、その場合は静止画像すらないんです。
自分自身が瞬間瞬間変わっていくんだと覚えておけば、いつでも気を付けて、その場面で自分の役を果たしていかなければと思うんですね。
「わたしがない」「自我がない」とわかればわかるほど、その人々はものすごく楽に失敗しないで生きていられます。
スマナサーラ長老・東京月例講演会「違うって素晴らしい こだわりをなくす智慧の道」2015.07.18
質疑応答よりメモしました。
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