前回まで、このブログで紹介したスマナサーラ長老の法話(「寂しい」シリーズ全7回*1
)と関連した本「ひとりで生きるということ」角川SSC新書、2013年。
- 作者: アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2013/01/10
- メディア: 新書
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この本では、「犀角経」について詳しい解説がされています。
いままでの日本における通説を正した画期的な経典訳です。といっても、わたし個人としては「いままでの日本における通説」をよく知らなかったのであれですが、ムーミンのスナフキンな心境で犀角経を座右の銘にしていた方がいれば、割とショックだったのではないですか。
でもよかったですよね。誤解したままで死ななくて。取り返しがつかないところでした。
「誤解したままで死ななくてよかった」という言葉は、スマナサーラ長老の法話で常に感じることです。
では、本書の最後のまとめの部分から。
私たち人間が、本能に従って単独行動したがるのは危険です。凡人は依存しなくては生きられないので、単独行動は成り立ちません。
努力することによって、智慧を開発することによって、心の汚れを一切落とすことによってのみ、心の自由を獲得することができます。
(略)
八正道*2 の実践が不可欠です。
八正道を実践し、自由を獲得すべくチャレンジしてみてください。
生きているものすべてが幸せでありますように。
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā
追記:
マレーシアでスマトラ・サイが今、絶滅した。研究者によると絶滅理由は、「角のために密猟され、かつ、互いがあまりにも遠く離れて生きているので」と。 https://t.co/eLgILruXpM
— チエリ (@thierrybuddhist) August 24, 2015
雑誌「TIME」Updated: Aug. 21, 2015 7:32 PMより
追記2:
カスタマーレビューを書きました。
「ひとりで生きるということ 角川SSC新書」作者アルボムッレ・スマナサーラ http://t.co/3jrH5WeFDn
— チエリ (@thierrybuddhist) August 27, 2015