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ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論

自分が磁石になって富がくっついてくる|より幸福になるために(2)

幸せ 説法めも

より幸福になるために、冥想の他に何ができるでしょうか?(1)から続きます)

人間が考える幸せというのは、よりよい人生ですね。そこは普遍的なレベルに持って行かなくてはいけないんですね。たとえば、人間なら食べる。食べるとき楽しみを感じる。不幸は感じませんね。それで自分の体に、すごく適した食べ物が入ると、より幸せを感じる。それをほかの生命にも当てはめてみる。そうすると、どんな生命体であろうが、その体に適した品物をいただくと、幸せを感じるでしょう。だから、日本では、みんなおいしそうにいろいろ食べているでしょう。猫にもちゃんと好き嫌いがありますしね。食べたいものと食べたくないものがある。

 

色々なペットフードを売っていますけど、自分で字も読めないのに、買ってあげたら、あるブランドのものはパクパク食べるけど、あるものは全く食べないとかね。ゴータミー精舎にいるなみちゃんは、はっきりきまっていますね、食べるものは。好き嫌いがはげしいんです。好んでいるものを上げていますけど。わたしの机の引き出しにも、あと一袋しか残っていないから買わなくてはいけないんだけど。とにかく日本で一番高いキャットフードなんです。ものすごく高い。他のものは食べません。それが体にぴったり合っているかどうか、それは別の問題なんですけど。

 

それで、食べるものから考えれば、わたしがおいしく感じて食いまくりたいものを食べれば幸せになるのか。それとも、自分の感情でおいしい、おいしくないじゃなくて、肉体に対して一番適切なものを入れたほうがいいのか。論理的に考えれば、肉体に対して一番適したものが入ったら、肉体がしっかり活動してくれるんですね。

 

だから幸せっていうのは、ちょぴっと感情から抜けるんですね。たとえばケーキがおいしい。おいしいんだから食べたいでしょう? 食いまくったらどうなるんでしょうか。幸せじゃなくなりますね、病気になって。酒を飲む方々もね、これは気持ちいい、わたしは幸せだと言って、飲むわ飲むわ、キリがなく。それで本人は幸せになるんでしょうかね? 体が壊れちゃって、肝臓がやられて病気になって、早死にする。

 

本人の感情でみれば、「早死にしてもいっぱい酒飲めたからね」というかも。糖尿病で五十歳で死んじゃっても、わたしはおいしいものしか食いませんよとかね。そこら辺は、感情をちょっと置いておけ、でしょ? そうすると、もとの定義が壊れるんです。もともと持っていた幸せは、自分の感情で作っていた概念なんです。感情から作った幸せなんです。本当はそれはダメなんです。

 

そういうわけで、結構ややこしいんですよ、幸せというのを理解するのはね。感情を抜きにして考えれば、なんとなく発見できます。

 

はい、では、感情を抜きに考えましょう、ちょっと。体がね、思いよりは軽い方がいいですね。膝やら腰やら、あちらこちら痛いよりは痛くないほうがいいでしょう? 服にしても、ぼろ服よりは、体に気持ちがいい服のほうがいいでしょう。わたしは眼鏡をかけていますけど、この眼鏡をこちらに来る前にかえようと思ったんだけど忘れちゃってね。いくつか持っているんです。一つ選んでかけて、一日経つと、なんかおかしい、という気持ちになって来るんです。調整できないし、なんかよくピントが合わなくなったりとか。そうなってくると、視力は同じですけど、見やすい眼鏡を選んでかけて、一日経つと、なんか見ずらいと、変えたりする。

 

歳を取ってきて、乱視が入ったりしてそこら辺を補うためにレンズを変えたりしていますが、わたしは自分の目は信頼しない、ということにしています。なぜならば、「これはまっすぐだ」とおもっても、まっすぐじゃないんですね。ここら辺が真ん中じゃない?と思ったところが真ん中じゃない。あ、これは信頼しないほうがいいと。

 

見えないより、眼鏡をかけてみえたほうがいい、とその程度の感じでしょう。だから大したややこしいことじゃないんです、幸せ論というのは。寝るときのマットレスとが固い方がいいという人もいれば、柔らかい方がいいという人もいる。感情抜きに考えれば、よくわかるでしょう。あの人が豪華のマットレスで寝ているんだ、わたしも同じようなものがほしいというのは、感情の幸せで、あなたはよく寝られるのはどんなものかと調べてください。それがあなたの幸せ。

 

ときどきね、何もしかないで固いところで寝たほうがいいという人もいる。自分の肉体が適するのはどんなものかと探して、それを見つけるのはいたって簡単に見つかるものです。

 

そこで別ケースを考えましょう。マットレスだけで二、三十万円のものに寝てみたら、超気持ちがいい。デパートで試し寝してみただけで、もう立ち上がりたくない。そこでその人は、不幸せを感じるんですね。あんな豪華なものは買えない。でも買った方が幸せでしょう、その場合は。もし具体的にそうであるならばね、買った方が幸せ。でも金がない。そこでその人は、幸せを求めて金儲けをしなくてはいけないんですね。マットレスを買うためにね。それで買うことができれば、ああよかったと落ち着くことができるし、買えなかったら、やっぱり不幸だなとかね。大したことはないんだけど、精神的に苦しみを感じるんですね。

 

自分にとっては気に入っている時計があるんですけど、百五十万円だから買えない、とか。わたしは百万円もする時計は何なのかと調べたことがありますけど、高い時計というのは電波時計ではないし、正確ではない。なんのためにあんな金を払うのか、となってくる。電波技術も古くなってきていまはGPSだし。そこでわたしが考えたのは、これは、人間が体につけるアクセサリーなんですね。アクセサリーっていうのは、宝石と同じく価値があったほうがいいというエモーションなんですね。

自分が百五十万円の時計を手に入れたら、なんとなく幸せを感じるかもしれませんが、そこは感情でカットしたほうがいいんですね。

 

わたしも爪を切りますが、よく切れる爪切りを一つ持っています。百円ショップの爪切りでも爪を切れますけど、あまり切れ味が良くありませんし、痛いしね。そういうどうでもいいところでも、これなら気持ちがいい、というものがあるんですね。

この間、ワンギーサさんが自分の爪切りを処分したがっていて、日本製の精密な爪切りで、「じゃあ、わたしにちょうだい」と無理矢理にもらったんですね(笑)。やっぱり、ピシピシっと切れますし、切った爪が飛んでいくんですね。それを探すのもまた一仕事ですけど(笑)。

そういうことがあっても、気持ちよく切れるということで納得しているんです。

 

そういう、馬鹿らしく見えるんだけど、そういう人の幸せもあるんですね。それはブランド名と関係なく、自分にとって幸せなら十分です。

 

それで、次のステージに進みましょう。

徳を積むということは、そこに入るんです。時計が百五十万円で靴が十万円になってくるならば、相当金回りがいいひとじゃなければいかんね。そういうことで仕事をしなくてはだし、高い給料をもらうためには、すごく能力がなくてはね。恵みっていうのはそこらへんなんです。そのために、お布施をしたり戒律を守ったり、徳を積むことをやっちゃうんですね。特に布施ですね。これは品物に依存した幸せだからね。そこで、知識能力があれば、布施よりも戒律を守ることが徳が高くなる。戒律を守ると、自分の人間としてのこころの能力が上がっちゃうし、知識もよくできるようになっちゃうし、そうすると、簡単に自分が必要な収入を得ることができます。

 

それで、すごく悪いわかりやすい言葉を使います。これって商売みたいな感じでしょう? 徳を積んで、人生を楽にする。楽になりたいために、どのように人生を管理すればいいかということは、商売と同じ法則なんです。商売上手な人はもうかります。徳を積むのが上手な人はすごく幸せになります。それだけ。

 

しかし仏教は、普遍的で誰にでも通じるように語っていますから、すべてまとめて、布施という一言にして、こころから与える気持ちが先に行くと、もらうことは自動的になる。だから、もらうことによって幸福なんですね。もらうと徳が減るんだから、常に上げる気持ちを、施す気持ちを、貢献する気持ちを、大事に守っていく。そのエネルギーをね。精神的に与えたい、何かしてあげたい。自分から、他人に対してなにかしてあげたいというきもちを先に作るんです。そこを優先します。そうすると、自動的に自分に必要なものは飛んでくるということになります。そこは逃げられませんね。磁石みたいな感じになって、富がべったりくっついてきます。

 

次は、モノがあっても、それで幸福になるということはないんだから、モノを使わなくてはいけないということになりますね。モノを持って、冷蔵庫に保管したままで幸せにはなれませんね。高い鞄を買って、箱に入れたまま大事においておけばなんの意味もないんですね。いくら高いものでも、箱を破って使わなくてはね。

 

これも人間によって、できる人とできない人がいるんですよ。豊かなんですけど、不幸な人間がいます。あるものを使わないんですね。高い車を買って、きれいにワックスをかけて置いておく。ただの管理人ですね。高い車を買ったならば、ハチャメチャ使う。北海道から沖縄まで行こうじゃないかとか。恵まれたものを使うということも必要ですね、幸せになるために。

最終回|より幸福になるために(3)に続きます)

 

関西月例冥想会 2015.11.08

https://www.youtube.com/watch?v=qz90gPfk3hE

(26:00~1:16:00よりメモしました)

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