ブッダ ラボ - Buddha Laboratory

Namo tassa bhagavato arahato sammāsambuddhassa 仏道実験室の作業工程と理論、実験結果

冥想を二週間頑張りました。次はどうすれば?

質問

「歩く冥想を60分程度、立つ冥想を10分程度、座るのは20分程度なんですけど、それを一セットとして、二週間頑張りました。

次に、わたしはどんなことを目指して頑張ればいいでしょうか?」

 

回答(スマナサーラ長老)

 

命のカラクリを発見することでしょう?

 

宿題として言えるのは、「わたし」とは、どういうふうに成り立っているのかと、そこを調べてください。

 

「わたし」っていう気持ちがあるでしょう。

それはどうやって現れるものかと、どこにあるものかと発見するような仮説で、修行すればよろしい。

 

それを発見すると、第一の目的は達成します。

 

そこを成功すれば、次に別な宿題があります。

なんで怒りが現れるのか、なんで欲が現れるのかと。

 

そうやって存在を調べてみるんです。

 

方法は、歩く冥想、座る冥想、……二週間も頑張っちゃって、それで三十分しか座れないっていうのは、ちょっとよくない。

一時間じーっと観察するくらい、精神力を上げてほしいんです。

 

自分の怠けをそのまま措いておいてはダメです。

初心者には30分程度でいいと言うんだから、「それでOK、決まり」じゃないんです。

 

できるだけ、能力を上げて、上げて、長くできるようにするんです。

 

こころの観察をするためには、すごく集中力が必要でしょうし、ちょっと時間をかけて観察しなければいけないことになるんですね。

そういうところをちょっと、訂正してみてください。

 

冥想の目的、目標としては、「『わたし』って何なのか?」ということを、研究して発見します。

 

その他に、冥想して気持ちよかったとか、そんなのは特別なんでもないんです。

いろんなものが見えてきました、とか、そういうのは大したことはないんです。

 

この「宿題」が大事です。

 

前よりはすごく落ち着いていますよ、というのはいいことかもしれませんけど、たいしたことがないと気づいてね。

智慧なんですね。発見することは。

 

ということで、「わたし」っていうことをテーマにして宿題にして、頑張ってみてください。

(おわり)

 

スマナサーラ長老法話・関西月例冥想会 2013.12.15

https://www.youtube.com/watch?v=4vsnfGBmmrg を聞いて書きました。

Heinemann Explore Science Reader G3 Planning Investigative Work (Primary Explore Science)

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